顧みられない熱帯病創薬ブースターへの参画

アステラスは、2018年3月から顧みられない熱帯病であるリーシュマニア症とシャーガス病のリード化合物*1創出を目的に立ち上げられたコンソーシアム「顧みられない熱帯病創薬ブースター*2」に参画しています。このコンソーシアムは、公益社団法人グローバルヘルス技術振興基金(GHIT Fund)から資金提供を受けています。

顧みられない熱帯病は、主に熱帯、亜熱帯地域の発展途上国の貧困層を中心に蔓延している寄生虫、細菌、ウイルス、真菌感染症のことで、世界保健機関(WHO)が焦点を当てている20の疾患群だけでも世界で10億人以上が感染していると言われており、深刻な社会問題になっています。

アステラスは、リーシュマニア症やシャーガス病に苦しむ患者さんのために、コンソーシアムを通じて新たな治療薬の創出に貢献していきます。

*1 リード化合物:対象とする疾患に対して薬理活性が確認され、最適化(活性、物性、薬物動態、毒性などを改善すること)研究を行うためのもとになる化合物
*2 顧みられない熱帯病創薬ブースター:顧みられない病気の治療薬開発に取り組む非営利組織DNDiが立ち上げたコンソーシアム。アステラスのほか、エーザイ(株)、塩野義製薬(株)、武田薬品工業(株)、AstraZeneca plc、Celgene Corporation、Merck KGaA、AbbVieの7社も製薬パートナーとして参画しています。

シャーガス病に関する新規治療薬の共同研究に対する助言

アステラスは、国立大学法人長崎大学熱帯医学研究所(熱研)が国立研究開発法人産業技術総合研究所(産総研)、大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構(高エネ研)およびロンドン大学衛生熱帯医学大学院(LSHTM)と実施している「シャーガス病に対する新しい治療薬開発のための標的分子発見をめざした探索的研究」に対して、2018年10月からアドバイザリーとして助言を行っています。

なお、アステラスは、2016年4月から2017年9月までシャーガス病に対する新規治療薬の共同研究を産総研と実施していました。この共同研究では、ゲノム編集技術で寄生虫の生存に必須となる分子を見出す技術基盤を整備し、創薬妥当性の高い分子選択を行うことが可能になりました。この成果は「シャーガス病に対する新しい治療薬開発のための標的分子発見をめざした探索的研究」で利用されています。