医学振興支援

アステラスは、新しい知見が次々と明らかになることが医学の急速な発展に繋がっていると認識しています。医薬品の研究開発、医療システムや人的資源のキャパシティ向上に重要な医学知識の発展をアステラスは追求しています。そのため、医学の発展に貢献する医療や科学の研究・教育を支援しています。医療関係者などへの支援は、透明性を確保するため各国のガイドラインに沿って実施されます。

アステラスアカデミックサポート

アステラスは、アステラスアカデミックサポートとして、医学・薬学の教育活動への支援を実施しています。
具体的には、学会等を主とした医学・薬学に関連する団体の教育事業への財政的支援を対象にしています。

 

アステラスによる研究活動支援

アステラスは、医学・生命科学の活動の発展への貢献を目的に、高い透明性・公正性を確保しつつ、アカデミアによる研究活動を継続的に支援しています。
 
研究活動支援の一環として、2019年度まで奨学寄附を実施してまいりました。しかしながら、製薬企業から医療関係者への資金提供に関し、世界的な共通認識として、より高い透明性と公正性を担保し、説明責任を果たすことが求められている中、奨学寄附という形態で医療関係者に直接支援することは、法令および業界ルールに則っているとはいえ、ステークホルダーより疑念を抱かれる可能性を排除できないと判断し、アステラス製薬は2020年3月をもって奨学寄附を終了致しました。

2020年度からは、より一層高い透明性・公正性を担保しながら研究活動支援を継続するため、従来実施してきたアステラス病態代謝研究会(AFRMD : Astellas Foundation for Research on Metabolic Disorders)への支援を強化し、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED : Japan Agency for Medical Research and Development)への寄附を新たに開始しています。この両団体はアステラスとは独立した団体であり、アステラスは助成対象の選考に関与していません。

アステラスによる研究活動支援

 

公益財団法人 アステラス病態代謝研究会

アステラス病態代謝研究会は、1969年に設立され、生命科学研究、とりわけ創薬・治療法の開発・実用化研究を奨励し、国民の保健と医療の発展及び治療薬剤の進歩に貢献することを目的に活動しています。
同財団は、次の時代を切り開く研究テーマへの研究助成、卓越した若手人材の発掘・育成・海外派遣のサポートを通じて、わが国の医学・生命科学に貢献しています。
研究助成では、「独創性、先駆性が高い萌芽的研究提案」あるいは「臨床的意義の高い成果が期待できる研究提案」を支援しており、また、以下の研究者を特に応援する等、先進的な支援を行っています。

  • 個人型研究を新たに提案する研究者
  • 女性研究者
  • 教室を立ち上げたばかりの研究者
  • 留学から戻られたばかりの研究者
  • ライフイベント(出産、育児、介護)と研究を両立させている研究者

2022年度の研究助成金は、949名の応募の中から80名の研究者に、1億6,000万円が交付されました。海外留学補助金は、181名の応募に対し、11名の研究者へ総額 5,148万円が交付されました。

また、2022年度からは、次世代人材の育成、画期的な創薬・治療法の開発・実用化ならびに新たな研究領域の創出のため、新たな取り組み「AFRMD Next-generation Innovators’ Challenge (ANIC)」が開始されました。
ANICでは、これまでの研究助成採択枠を増やすとともに、海外留学補助金を増額、さらに、将来的にイノベーションを巻き起こすようなユニークな研究の継続的なサポートを強化するためステップアップ研究助成が行われております。2022年度のステップアップ研究助成では、45名の応募に対し、10名の研究者に総額4,000万円が交付されました。

同財団についての詳細は以下のウェブサイトをご参照ください。