特異的制御性T細胞研究ユニット


特異的制御性T細胞研究ユニットは、免疫ホメオスタシス*、特にその維持において中核的役割を持つ制御性T細胞を標的とする創薬を担います。私たちは、制御性T細胞の中で、病因抗原や傷害臓器への特異性を有する”特異的制御性T細胞”に着目し、“特異的制御性T細胞”を生体内で効率的に誘導することで、高い有効性と安全性を両立する、画期的な自己免疫疾患の治療法の開発に取り組んでいます。

私たちは特異性制御性T細胞の誘導に基づく、複数のプログラムの推進に注力しています。

*免疫ホメオスタシスの詳細はこちらをご覧ください。

発表論文
Akamatsu M, Mikami N, Ohkura N, Kawakami R, Kitagawa Y, Sugimoto A, Hirota K, Nakamura N, Ujihara S, Kurosaki T, Hamaguchi H, Harada H, Xia G, Morita Y, Aramori I, Narumiya S, Sakaguchi S. 
Conversion of antigen-specific effector/memory T cells into Foxp3-expressing Treg cells by inhibition of CDK8/19. 
Sci Immunol. 2019 Oct 25;4(40):eaaw2707. doi: 10.1126/sciimmunol.aaw2707.

特許
WO/2018/139660, PCT/JP2018/002826, (JA) 新規化合物及び制御性T細胞の製造方法

プレスリリース
アステラス製薬とPandion社 膵臓を標的とする免疫調節薬に関する提携
(Pandion社はMerck & Co Inc.の完全子会社です。)

 

博士(生物工学) 深堀 英彦

ユニット長

博士(生物工学)
深堀 英彦

入社後、研究員として自己免疫疾患、臓器移植、アレルギーを対象とした創薬研究に従事し、上市品を含む複数の臨床開発品の創出に貢献。社内研究および国内外の研究機関との複数の共同研究において研究リーダーを務める。2019年、免疫領域にて研究ユニット長。2021年4月より現職。

ユニット長からのメッセージ

“特異的制御性T細胞”の研究コンセプトを実現するには、制御性T細胞バイオロジーに対する深い知識と革新的なモダリティ/テクノロジーが鍵となります。アステラスは長年、免疫領域での創薬研究を推進し、“特異的制御性T細胞”創薬を実現するためのケイパビリティを獲得してきました。しかし、真にイノベーティブな治療薬創出のためには、外部パートナーとの緊密な協働が不可欠です。様々なパートナーと協力し、患者さんの治癒に繋がる治療法の創出に共に立ち向かうことをとても楽しみにしています。

 

博士(医学) 赤松 政彦

サイエンスリード

博士(医学)
赤松 政彦

入社後、研究員として免疫領域での創薬研究に従事。アステラスリサーチインスティチュートオブアメリカにて臓器移植における拒絶抑制薬の研究に従事。帰国後、制御性T細胞発見者である京都大学の坂口志文教授(当時)および京都大学の成宮周教授との共同研究においてアステラス製薬の主任研究者を務め、研究成果として独自の制御性T細胞転換化合物を発見。