グローバルスタンダードで経営を検証
アステラスは、当社が考える「CSR経営の5つのフィールド」について、ISO26000の中核主題に沿って課題を整理、抽出しました。
今後は、ステークホルダーの皆さまの視点を取り入れながら、CSR課題を検討し、より具体的な取り組みを進めます。
ISO26000とは
ISOはスイス、ジュネーブに本部を置く、電気・電子技術分野を除く全産業分野における国際規格を策定するための民間の非政府組織です。 ISOが「地球社会の持続可能な発展」のために企業を含むあらゆる組織に行動を促すための規格案としてISO26000というガイダンス文書が作成されました。
2005年から5年にわたり、政府・産業界・労働・消費者・NGOなどのマルチステークホルダーによる作業部会で議論を進め、2010年11月に正式発行されました。
ISO26000では、社会的責任の範囲を定義し、関連する課題を特定し優先順位を設定するために、組織統治、人権、労働慣行、環境、公正な事業慣行、消費者課題、コミュニティ参画及び開発の7つの中核主題を検討することが望ましいと示されています。
ISO26000とCSR経営の5つのフィールド
CSR経営の5つのフィールド | ISO26000 | |
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7つの中核課題 | 中核主題詳細 | |
社会 | 人権 | 課題1:デューディリジェンス |
課題7:経済的,社会的及び文化的権利 | ||
コミュニティへの参画及びコミュニティの発展 | 課題1:コミュニティ参画 | |
課題2:教育および文化 | ||
課題3:雇用創出および技能開発 | ||
課題5:富および所得の創出 | ||
課題6:健康 | ||
課題7:社会的投資 | ||
環境 | 環境 | 課題1:汚染の予防 |
課題2:持続可能な資源の使用 | ||
課題3:気候変動の緩和及び気候変動への適応 | ||
課題4:環境保護、生物多様性及び自然生息地の回復 | ||
消費者課題 | 課題3:持続可能な消費 | |
コミュニティへの参画及びコミュニティの発展 | 課題4:技術開発および技術へのアクセス | |
社員 | ||
人権 | 課題1:デューディリジェンス | |
課題2:人権に関する危機的状況 | ||
課題3:加担の回避 | ||
課題5:差別及び社会的弱者 | ||
課題6:市民的及び政治的権利 | ||
課題8:労働における基本的原則及び権利 | ||
労働慣行 | 課題1:雇用および雇用関係 | |
課題2:労働条件及び社会的保護 | ||
課題3:社会対話 | ||
課題4:労働における安全衛生 | ||
課題5:職場における人材育成および訓練 | ||
経済 | 人権 | 課題2:人権に関する危機的状況 |
課題3:加担の回避 | ||
公正な事業慣行 | 課題4:影響力の範囲における社会的責任の推進 | |
消費者課題 | 課題1:公正なマーケティング、事実に即した偏りのない情報、及び公正な契約慣行 | |
課題2:消費者の安全衛生の保護 | ||
課題4:消費者に対するサービス、支援、並びに苦情及び紛争の解決 | ||
課題5:消費者データ保護及びプライバシー | ||
課題6:必要不可欠なサービスへのアクセス | ||
課題7:教育及び意識向上 | ||
コンプライアンス | 人権 | 課題4:苦情解決 |
公正な事業慣行 | 課題1:汚職防止 | |
課題2:責任ある政治的関与 | ||
課題3:公正な競争 | ||
課題5:財産権の尊重 |