身体・運動機能の補完・代替


スフィア「身体・運動機能の補完・代替」においては、現在、治療が難しい疾患、特に筋肉や神経に関連した運動機能に関する疾患を抱えている患者さんや、そうした患者さんをサポートする介護者の方などに向けて、薬にとらわれない新しい医療を提供しようと取り組んでいます。

主な疾患として、排泄障害、身体的フレイル(加齢により心身が衰えた状態)、脳卒中による脳血管障害や脊髄損傷・四肢切断などによる四肢障害、ALS(筋萎縮性側索硬化症)等のコミュニケーション障害などを想定しています。このような障害による困りごとから解放する医療手段として、以下の3つの技術を核とし、マルチモーダル(複数の感覚・生体情報を利用すること)なデバイステクノロジー、特にバイオエレクトロニクスと呼ばれる技術を活用する考えです。不全機能を究極的に補完・代替する技術は、神経補綴(しんけいほてつ)(Neuroprosthesis)やブレイン・マシン・インターフェース(BMI)とも呼ばれます。

(1)細胞、神経、臓器、筋肉等の生体活動情報を詳らかにするセンシング技術
(2)電気、磁気、超音波などの刺激により不調をきたしている筋肉、神経を活性化、バイパスするモジュレーション技術
(3)センシング技術やモジュレーション技術を活用した的確な診断、治療を効果的・効率的に実現するためのデータ活用、ユーザインタフェース、アプリといったデジタル技術

中長期的には、様々な疾患に対して、これら3つのうち個別の技術、もしくは複数の技術を複合的に活用するソリューションを提供し、最終的には3つの技術を融合させて自律的・能動的に診断・治療が一気通貫で可能となるクローズドループ医療を提供することで、身体運動機能を補完・代替させた社会を実現させるというシナリオを描いています。
 

アステラスから外部パートナーに期待すること

  • ユーザーに不便さ、不快さを与えないインプラントデバイス(体に直接埋め込まれる器具)技術。例えば生体への接触を伴わない非接触通信・給電技術や、生体適合性・長期安定性の立証されたマテリアル
  • 生体内で生体情報、生理活性物質やホルモンなどを高精度で感知できる極小センシング技術
  • 侵襲度を問わず、神経系が原因と考えられる疾患の予防、進行防止、治療に関する新たな知見、技術、ソリューション
  • 身体欠損、神経機能不全、筋委縮等に起因する運動機能障害をサポートする技術(次世代型義手・義足、テレイグジスタンスなど)

 

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