- 使い切りホルター心電計、AIを用いたホルター心電図解析サービスで
心房細動の早期発見に向けたトータルソリューション提供 -

 アステラス製薬株式会社(本社:東京、代表取締役社長CEO:安川 健司、以下「アステラス製薬」)、日東電工株式会社(本社:大阪、社長:髙﨑秀雄、以下「Nitto」)および株式会社エムハート(本社:岩手、代表取締役:水沼 吉美、以下「エムハート」)は、心電計による検査サービスに関する基本合意書を9月1日に締結しました。

 本基本合意書に基づき、Nittoが使い切りホルター心電計「EG Holter」を開発・製造し、アステラス製薬が日本において独占販売を行うことを検討していきます。エムハートは、開発支援・薬事コンサルティングを実施してきた経緯から、EG Holterの製造販売業者の役割を担うとともに、EG Holterによって得られたデータをホルタ解析装置用プログラム「マイホルターll」で解析するサービス(以下、「本検査サービス」)を提供します。今後、EG Holterについて、アステラス製薬はパイロット販売を経た後、全国展開を目指します。

 Nittoがこのたび開発したEG Holterは、使い切りのため、メンテナンスが不要で、衛生的です。本体は厚さ6mm、重さ11gと小型かつコードレスで付け外しが簡便なうえに、防水性能(IPX4)を備えており、より快適に装着していただけます。EG Holterは、エムハートが2021年8月に医療機器(クラスII)としての認証を取得しています。

 

「EG Holter」
「EG Holter」

 

 アステラス製薬は、エムハートと、マイホルターIIを共同開発し、7月からエムハートのクラウド心電図解析サービスに実装し、医療関係者に提供しています*1。マイホルターIIは、ホルター型心電図検査*2のデータを独自の人工知能(AI)を用いた解析アルゴリズムにより効率的かつ高い精度で解析するシステムです。本検査サービスでは、計測後、患者さんはEG Holterを専用封筒で直接受付センターに郵送することが可能となるため、機器返却のために医療機関へ出向く必要がなくなります。また、医療機関はマイホルターIIを経由してオンラインで検査結果を入手できます。その結果、患者さんと医療機関双方の負担を軽減できます。

 

EG Holterによる解析までの流れ
EG Holterによる解析までの流れ

 

 心疾患を始めとする循環器系疾患の国内における医科診療医療費は年間6兆円を超え、傷病分類別で最多となっています1。中でも、心臓にできた血栓が脳や頸部の動脈に詰まることによって起こる心原性脳塞栓症は死亡率が高く(2割)、また、寝たきりなどの重い後遺症が残るケースが多い(4割)とされています2。この心原性脳塞栓症の原因の4分の3とされるのが心房細動で2、早期発見は極めて重要です。

 アステラス製薬、Nittoおよびエムハートは、EG Holterによる利便性の高い心電図検査と、マイホルターIIによる効率的かつ高精度なデータ解析を組み合わせたトータルソリューションを提供することによって、国内で70万人以上の患者さんがいると推計される心房細動2等の早期発見、適切な治療につなげることで、健康寿命延伸への貢献を目指します。

以上