アステラス製薬株式会社(本社:東京、以下「アステラス製薬」)は、米国のがん免疫関連バイオテクノロジー企業Potenza Therapeutics, Inc.(以下「Potenza社」)との間で2015年に締結した独占的共同研究開発契約に基づきPotenza社を買収する独占的オプション権を行使し、米国東部時間12月13日にアステラス製薬による買収手続きが完了しましたので、お知らせします。Potenza社との提携により創出した臨床段階にある複数の新規がん免疫療法プログラムは、アステラス製薬が保有する既存のがんプログラムとの併用療法や、新たながん免疫療法プログラムとの併用療法の開発につながる可能性があります。

 アステラス製薬の代表取締役社長CEOの安川健司は、「本買収は、最先端の科学、技術を取り込み、患者さんに価値をもたらす革新的な医薬品を創出していくというアステラス製薬の戦略に基づく取り組みです。私たちは、新たな作用機序やモダリティを用いて、がん領域のアンメットメディカルニーズを満たすための研究開発に注力しています。Potenza社と創出した新規がん免疫療法プログラムは、既存のがん免疫療法では十分な効果が得られなかった患者さんにとって新たな治療選択肢となる可能性があります」と述べています。

 過去3年半にわたる共同研究開発提携により、アステラス製薬とPotenza社は、免疫刺激、免疫チェックポイント阻害および制御性T細胞機能をターゲットとする、以下の3種類の新薬候補プログラムを創出しました。

  • 抗TIGIT抗体(免疫チェックポイント阻害薬)ASP8374/PTZ-201および抗NRP1抗体(Treg機能阻害薬)ASP1948/PTZ-329は、第I相試験実施中です。
     
  • GITR作動性抗体(T細胞プライミングおよび共刺激)ASP1951/PTZ-522は、新薬臨床試験開始申請が承認されました。

 本買収により、Potenza社はアステラス製薬の完全子会社となり、アステラス製薬は競争力のある自社のがん免疫療法プログラムを獲得しました。

 Potenza社のPresident and CEOであるDan Hicklin, Ph.D.は、「がんに対する革新的な医薬品を創出するために、経験豊富なPotenza社の研究チームが成し遂げたことを誇りに思います。過去3年半にわたり、私たちはアステラス製薬との良好なパートナーシップのもとで共同研究を続けてきました。今後、がん患者さんのために、これらの革新的な新薬候補の開発をグローバル企業であるアステラス製薬が有する世界レベルの研究開発力と戦略面・資金面での後押しを受けて進められることを大変嬉しく思います」と述べています。

 本オプション権の行使により、アステラス製薬は164.6百万ドルを対価として支払いPotenza社を買収しました。さらに、Potenza社の臨床開発段階にある複数のプログラムの進捗に応じて、Potenza社の株主に対し、最大で総額240.1百万ドルの対価の支払いが発生する可能性があります。

 なお、本買収によるアステラス製薬の当期(2019年3月期)連結業績への影響は精査中です。
 

買収の概要

  1. 株式取得者:アステラス製薬株式会社
  2. Potenza社の主要株主:
    MPM Capital, InterWest Partners, アステラス製薬株式会社、同社設立者等(ストックオプションを含む)
  3. 株式の取得方法:現金(手元資金を充当)
  4. 対価:
    Potenza社をアステラス製薬の完全子会社とするための対価として164.6百万ドル。さらにPotenza社の臨床開発段階にある複数のプログラムの進捗に応じて最大で総額240.1百万ドル


対象会社の概要

  1. 名称:Potenza Therapeutics, Inc.
  2. 所在地:米国マサチューセッツ州ケンブリッジ
  3. 代表者:President and CEO Dan J. Hicklin, Ph.D.
  4. 設立:2014年
  5. 従業員:19名
  6. アステラス製薬との関係:持分法適用会社であり、共同研究提携先

以上