アステラス製薬株式会社(本社:東京、代表取締役社長CEO:安川 健司、以下「アステラス製薬」)は、世界中の保健医療が行き届いていない人々のアクセス向上に取り組む新たな組織「アステラス・グローバルヘルス財団(Astellas Global Health Foundation: AGHF)」を設立しましたので、お知らせします。AGHFは、まずは顧みられない熱帯病や感染症、低中所得国における小児保健およびメンタルヘルスの3つの分野に注力し活動していきます。さらに、AGHFは地域社会の健康を促進する取り組みに資金を提供するほか、防災や被災地への緊急援助にも取り組んでいきます。

 AGHFは、アステラス米国財団、アステラス欧州財団、アステラスアジア・オセアニア財団の3つの財団が統合して発足しました。これら3つの財団は、これまで小児死亡率が高く、平均寿命が短い、また、保健医療へのアクセスが十分でない地域の人々への支援に取り組んできました。2005年以降、各財団が注力する分野に沿った活動を実施している慈善団体などに累計約2,500万ドルを助成してきました。

 世界銀行と世界保健機関の2017年の報告によると、世界の人口の約半数が必要な保健医療を受けることができず、低中所得国における保健医療へのアクセスは依然として大きな課題となっています。また、National Academies of Sciences, Engineering and Medicineの報告*1によると、低中所得国では質の高い医療を受けられないことが原因で年間約800万人が死亡しており、この世界的な課題に対する緊急かつ包括的な取り組みが求められています。

 AGHFは初年度、以下の3つの主要分野において、低中所得国における保健インフラの強化と質の高い医療へのアクセス向上に取り組む組織を支援します。

  • 小児保健:小児が必要とする医薬品や栄養、ワクチンなどの予防手段へのアクセス改善のためのプログラムを支援することにより、小児の死亡率低下に取り組みます。
  • メンタルヘルス:がんや心疾患などの命に関わる疾患を抱える患者さんに対するメンタルヘルスの診断や治療へのアクセス向上に取り組みます。
  • 顧みられない熱帯病・感染症:世界保健機関が掲げる制圧、排除、根絶という目標の達成を支援するため、主要な感染症や顧みられない熱帯病に関する保健医療へのアクセス向上のための取り組みを支援します。

なお、AGHFの設立以前の3つの財団が資金提供を約束している取り組みについては、契約満了まで助成を継続する予定です。

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