アステラス製薬株式会社(本社:東京、代表取締役社長CEO:安川 健司、以下「アステラス製薬」)は、医薬品の一次包装であるPTP(Press Through Pack)シートに植物由来の原料から作るバイオマスプラスチックの採用を開始します。医薬品包材用PTPシートへのバイオマスプラスチックの採用は世界初です。

一般的なPTPシート
一般的なPTPシート

 本PTPシートは、バイオマスプラスチックであるサトウキビ由来のポリエチレンを原料の50%に使用しており、温室効果ガスの排出量と吸収量を均衡させる「カーボンニュートラル」の考え方に合致する、環境に優しい包装です。

 錠剤包装容器である PTPシートには、高い錠剤保護機能およびユーザビリティ(使いやすさ)が求められます。例えば、衝撃に耐えうる強度と外気が入らない密封性を持ちつつ、一方で、容易に取り出せる程度の柔らかさや、包装された錠剤の視認性、小分けする際の切り離しの容易さなど、様々な要件を全て成立させる必要があります。アステラス製薬は、長年にわたり培ってきた包装技術を駆使することで、これらの錠剤保護機能とユーザビリティの要件を満たしつつ、大量生産が可能な本PTPシートの製造を実現しました。

 2021年度中に日本国内向けの下痢型過敏性腸症候群治療剤「イリボー®錠5µg」(一般名:ラモセトロン塩酸塩)から本PTPシートの採用を開始します。今後、他の製品についても従来の石油由来プラスチック製PTPシートから本PTPシートへの切り替えを検討するとともに、サステナビリティの観点でより優れた包装材料の活用に取り組んでいきます。

 アステラス製薬は、経営計画2021で「サステナビリティ向上の取り組みを強化」を戦略目標の一つに掲げています*1。PTPシートへのバイオマスプラスチックの採用は、サステナビリティ向上に向けた取り組みの一つです。また、SDGs(Sustainable Development Goals)の目標13「気候変動に具体的な対策を」への貢献にも繋がると考えています。アステラス製薬は、ESG [環境(E)、社会(S)、ガバナンス(G)] を考慮しつつ社会および当社の持続可能性をともに向上させていくという基本方針のもと、サステナビリティ活動の一層の推進と情報開示の拡充に引き続き取り組んでいきます*2

以上

 

*1: コーポレートサイト「経営計画2021」
https://www.astellas.com/jp/ja/about/csp2021

*2: コーポレートサイト「サステナビリティの取り組み」
https://www.astellas.com/jp/ja/sustainability/sustainability-approach