アステラス・アムジェン・バイオファーマ株式会社(本社:東京、代表取締役社長:スティーブ・スギノ、以下「アステラス・アムジェン・バイオファーマ」)とアステラス製薬株式会社(本社:東京、代表取締役社長CEO:安川健司、以下「アステラス製薬」)は、アステラス・アムジェン・バイオファーマが高コレステロール血症治療剤「レパーサ®皮下注」[一般名 エボロクマブ(遺伝子組換え)](以下「レパーサ®」)について、このほど日本で高コレステロール血症におけるスタチン不耐性患者を対象とした一部変更承認申請を行いましたので、お知らせします。

高コレステロール血症の患者さんに対する治療では、主にHMG-CoA還元酵素阻害剤(スタチン)が用いられますが、筋障害の副作用が生じ有効量のスタチン服用が継続できない「スタチン不耐」の患者さんが、日本においてもみられます。患者さんがスタチン不耐の場合、スタチンの服用を中止または減量するとともに、スタチン以外の薬剤による治療が考慮されます。

金沢医科大学医学部 循環器内科学 教授の梶波康二医師は、「日本における高コレステロール血症治療中のスタチン不耐の患者数はいまだ明確ではありませんが、筋障害などを理由にスタチンを中止せざるを得ないこれらの患者さんの治療はいまだ重要な課題となっています。スタチンによる治療によってもLDLコレステロール(LDL-C)管理が不十分な患者さんが多い中、スタチンを中止せざるを得ない場合、スタチン以外の薬剤を用いて十分にLDL-Cを管理する必要があります。そのためには、スタチンに代わって確実にLDL-C低下を達成する新たな治療選択肢の開発が望まれます」と述べています。

日本でのレパーサ®の一部変更承認申請は、日本人のスタチン不耐性患者を対象とした国内での第III相ランダム化試験GAUSS-4(Goal Achievement After Utilizing an Anti-PCSK9 Antibody in Statin Intolerant Subjects-4)などの結果に基づいて行われました。GAUSS-4試験では、エボロクマブ群はエゼチミブ群に比べて、主要評価項目である10週時点と12週時点のベースラインからの平均LDL-C変化率及び12週時点のベースラインからのLDL-Cの変化率が統計学的に有意に大きいことが確認されました。

レパーサ®は、アステラス・アムジェン・バイオファーマとアステラス製薬との共同開発により発売されたヒトIgG2モノクローナル抗体で、ヒトプロタンパク質転換酵素サブチリシン/ケキシン9型(PCSK9)阻害剤です。PCSK9は、「悪玉」コレステロールと呼ばれるLDL-Cを血中から取り除く肝臓のLDL受容体に作用し、その働きを低下させるタンパク質です1, 2。日本において2016 年1 月に家族性高コレステロール血症、高コレステロール血症(ただし、心血管イベントの発現リスクが高く、スタチンで効果不十分な場合に限る)を効能・効果として製造販売承認を取得し、2016 年4 月より販売しています。また、レパーサ®は、本年4月の薬価改定で、FOURIER試験の結果に基づき、真の臨床的有用性の検証に関する加算(加算率5%)が適用されています。

現在、「スタチンと併用すること」が用法・用量に関連する使用上の注意に記載されていますが、この度、スタチン不耐性の患者さんにおいて、レパーサ®単剤での使用も可能にすることを目的として一部変更承認申請を行いました。

アステラス・アムジェン・バイオファーマとアステラス製薬は今回の申請を通じて、スタチン不耐性の高コレステロール血症の患者さんに新たな治療選択肢を提供し、高コレステロール血症治療に一層貢献できることを期待しています。