アステラス製薬株式会社(本社:東京、代表取締役社長CEO:安川 健司、以下「アステラス製薬」)は、次世代のバイオテクノロジー関連スタートアップ企業のための最先端の研究施設であるLabCentral(米国)が運営する2つのインキュベーションラボに総額約1,300万ドルを拠出します。アステラス製薬は、アンメットメディカルニーズの高い疾患領域において、細胞医療や遺伝子治療などの革新的な治療法を創出するため、マサチューセッツ州内においてライフサイエンス分野へこれまでに10億ドル以上の投資を決定してきました。このたびの投資は、ボストンエリアにおけるイノベーション創出に向けた取り組みをさらに加速させるものと考えます。

 アステラス製薬の代表取締役社長CEOの安川 健司は、「アステラス製薬は、最先端の科学を患者さんの価値に変えるために、世界レベルの英知が集うボストンエリアのライフサイエンス・エコシステムに長年にわたり深く関わってきました。マサチューセッツ州内のボストンエリアにある私たちの中核拠点では、複数の施設で200名以上の研究者が従事し、再生医療、がん免疫、ミトコンドリア機能、遺伝子編集などの分野においてイノベーションの創出に取り組んでいます。アステラス製薬は、早期ステージにおいて細胞医療や遺伝子治療などのイノベーションを加速させることを戦略目標としており、これは最先端のバイオテクノロジーおよびライフサイエンス分野のスタートアップ企業支援をミッションとするLabCentralの考えとも合致しています」と述べています。

 アステラス製薬は、LabCentralがマサチューセッツ州内に建設中の、製造プロセス開発や試作品製造を可能とする新しいインキュベーションラボに1,250万ドルを拠出し、同ラボにおける設立スポンサー5社のうち、唯一の製薬/バイオテクノロジー企業となります。Massachusetts Life Sciences Centerが支援するLabCentralと契約を締結し、同州のKaryn Polito知事出席のもと、10月1日に同ラボ設立発表会が行われました。新しいインキュベーションラボは2021年に稼働する予定で、この投資によりアンメットメディカルニーズが高い疾患領域でイノベーションの創出を目指すスタートアップ企業や起業家の支援を行います。

 さらに、アステラス製薬は、マサチューセッツ州内でLabCentralが現在運営している他のインキュベーションラボのゴールドスポンサーとして、3年間で少なくとも45万ドルを拠出することを決定しています。

 これらのインキュベーションラボの支援を通じて、当社のフォーカス領域において、先進的なスタートアップ企業により創出されるイノベーションへのアクセスが可能になります。

 アステラス製薬は2010年以降、マサチューセッツ州のOcata Therapeutics, Inc.をはじめ、Mitobridge, Inc.、Potenza Therapeutics, Inc.の買収を通じたイノベーションの獲得や、同州内に本社を置く再生・細胞医療の研究開発拠点であるアステラス インスティチュート フォー リジェネレイティブ メディシン(Astellas Institute for Regenerative Medicine、以下「AIRM」)のリノベーションで、総額8億ドル以上を投じ、今後、5億ドル以上を追加で拠出する予定です。なお、AIRMの新施設は、2020年の完成を予定しており、再生・細胞医療分野における研究開発をさらに加速していきます。

 本件によるアステラス製薬の2020年3月期連結業績への影響は軽微です。

 なお、本件については、米国において現地時間10月1日に対外発表しています。

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