アステラス製薬株式会社(本社:東京、社長:野木森 雅郁、以下「アステラス製薬」)は、本日、米国リジェネロン社(本社:ニューヨーク)と、2007年3月に締結したリジェネロン社の保有するヒトモノクローナル抗体開発技術(VelocImmune® antibody technology、以下「VelocImmune」)の使用に関する非独占的技術導入契約につき、2023年まで契約を延長することで合意しましたので、お知らせします。

  このたびの契約締結に伴い、アステラス製薬はリジェネロン社に対し、契約締結時に165百万ドルの一時金を支払うとともに、2018年6月に、その時までに解約しない場合は、さらに130百万ドルを支払います。また、同技術によって開発されたヒトモノクローナル抗体が製品化された場合には、売上に応じて、料率としては1桁台半ばのロイヤリティをリジェネロン社に支払う予定です。

  アステラス製薬とリジェネロン社は、2007年3月に、6年間のVelocImmuneの使用に関する非独占的技術導入契約を締結しました。この契約に基づき、アステラス製薬はリジェネロン社へ2007年から2010年まで毎年20百万ドルのVelocImmuneの使用料を支払ってきました。なお、この契約に基づく2011年と2012年の支払義務は消滅します。現在、VelocImmune由来のヒトモノクローナル抗体に関する約20のプロジェクトが、アステラス製薬及びその米国子会社のAgensys, Inc.で進行中です。

  アステラス製薬は、2014年度を最終年度とする現在進行中の中期経営計画において、抗体医薬の分野に積極的に取り組んでいくことを掲げています。このたびの契約締結は、アステラス製薬の将来にわたる抗体医薬創出の基盤技術強化に寄与するものと期待しています。

  なお、アステラス製薬は、契約締結時の一時金165百万ドルを2011年3月期第2四半期の研究開発費に計上しますが、期初に公表しました2011年3月期業績予想には織り込んでいません。

VelocImmune について
  リジェネロン社のVelocImmuneは、疾患治療用の完全ヒト型モノクローナル抗体を迅速に取得する基盤技術であり、完全ヒト型モノクローナル抗体の開発速度および開発効率の飛躍的な向上を可能とするものです。VelocImmuneマウスは、他の抗体産生トランスジェニックマウスとは異なり、野生型マウスと同等の強い免疫反応を示すことから、高い結合親和性と生物活性を兼ね備えたヒトモノクローナル抗体の効率のよい取得が可能となります。

リジェネロン社について
  リジェネロン社は、重篤な疾患領域における治療薬の創出を目指す創薬・開発型のバイオ製薬企業です。同社は、商業化に成功したインターロイキン1阻害剤ARCALYST®に加え、痛風、眼疾患、癌を想定適応症とする第III相臨床試験段階の開発候補化合物を有し、その他の疾患や疾病においても早期ステージでの開発を進めています。リジェネロン社について、さらに詳細な情報が必要な方は、同社のホームページwww.regeneron.comをご参照下さい。
 

以 上

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