アステラス製薬株式会社(本社:東京、社長:野木森 雅郁、以下「アステラス製薬」)は、10月30日に、米国のバイオ医薬品会社アラヴィタ社(英名:Alavita Pharmaceuticals, Inc.、本社:カリフォルニア州マウンテンビュー、執行会長:Gordon Ringold)と、同社の腎移植後の臓器機能障害(DGF*)予防薬である「Diannexin(ダイアネキシン)」について、関連するすべての資産と権利の取得を目的とする独占的なオプション契約を締結しましたので、お知らせします。

  ダイアネキシンはアラヴィタ社によって創製された内因性ヒトアネキシンV蛋白の遺伝子組み換えホモ二量体です。同剤は、単核白血球や血小板のホスファチジルセリンへの結合を阻害することにより、急性虚血性再灌流障害に伴う微小血管閉塞を抑制し、腎移植後のDGFを予防することが期待されます。アラヴィタ社は、腎移植患者における有効性及び安全性を評価する前期第II相臨床試験を完了しています。

  本オプション契約に基づき、アステラス製薬は、後期第II相臨床試験を独占的に実施する権利と、後期第II相臨床試験完了後に、ダイアネキシンに関連するすべての資産と権利を買収する独占的なオプションを取得します。アステラス製薬はアラヴィタ社に対し、払戻不能なオプションフィーとして5百万ドルを支払います。また、アステラス製薬がオプションを行使し、アラヴィタ社と資産買収契約を締結した場合、①開発マイルストンの達成に伴う、最大40.5百万ドルの一時金と、②正味売上額の一定割合(割合:売上額に応じて漸増、期間:発売から10年間)を、資産買収の対価としてアラヴィタ社へ支払います。経済条件を含む資産買収契約の主要な拘束条件は、既に両社で合意され、本オプション契約に規定されています。
アステラス製薬の当期(2011年3月期)以降の業績への影響は軽微です。

  アステラス製薬は、1993年にプログラフ®を発売して以来、全世界で臓器移植患者さんの拒絶反応の予防に貢献してまいりました。当社では、このたびのアラヴィタ社とのオプション契約締結は、DGF予防を通じて臓器移植患者さんに一層の貢献をし、移植領域における当社の事業基盤を更に強化する重要な一歩であると考えています。

*DGF=Delayed Graft Functionの略。腎移植におけるDGFは、移植後1週間以内に透析が必要となること、と定義されています。DGFは腎移植急性期に最も頻繁におこる臓器障害で、生体腎移植の場合は4から10%、死体腎移植の場合は50%程度まで発症するとの報告があります(Yarlagadda, Cocaら、2008年)。DGFは、腎移植後の拒絶反応や移植片喪失の頻度増加と関連があり、また、現在承認されている治療法がないため、DGF予防には大きな未充足医療ニーズがあると考えられています。

アラヴィタ社について
名称: Alavita Pharmaceuticals, Inc.
設立: 2005年1月
執行会長: Gordon Ringold
本社: Mountain View, CA, USA
事業内容: 医薬品の研究開発
資本金: 16.3百万ドル(2009年12月31日現在)
  当社との関係: 資本関係 該当事項はありません。
  人的関係 該当事項はありません。
  取引関係 該当事項はありません。
  関連当事者への該当状況 該当事項はありません。

 

以上