アステラス製薬株式会社(本社:東京、以下、「アステラス製薬」)と世界最大の独立バイオテクノロジー企業であるアムジェン(英名:Amgen Inc.、本社:米国カリフォルニア州サウザンドオークス)は、先端の医薬品を日本市場に提供するため、戦略的提携に関する契約を締結しましたので、お知らせします。

  このたびの戦略的提携は、アムジェンのバイオテクノロジー企業由来の革新的医薬品と、アステラス製薬の日本市場における医療ニーズに対する深い知識、マーケティングや開発・薬事に関する豊富な経験、及び強固なビジネス基盤との統合を目指すものであり、2つのパートから構成されています。

  戦略的提携の一つ目のパートは、生物学的製剤を主とするアムジェン由来の5つの開発品についての、日本での共同開発と共同商業化に関する長期提携です。対象となる開発品は、高脂血症治療薬(AMG 145)、骨粗鬆症治療薬(AMG 785)、がん領域の3薬剤(AMG 102、337、103)です。これらの開発品は、現在、日本において臨床開発の準備段階から後期段階にありますが、早ければ2016年にも最初の製品の上市を期待しています。

  二つ目のパートは、アステラス製薬とアムジェンが協働する合弁会社(社名:アステラス・アムジェン・バイオファーマ株式会社、本社:東京、代表者:高橋 栄一氏、以下、「アステラス・アムジェン・バイオファーマ」)の設立です。アステラス・アムジェン・バイオファーマは、アステラス製薬と、上記の5つの開発品について日本における共同開発および共同商業化を行います。アムジェンが日本市場での事業基盤を確立できるよう、アステラス製薬とアムジェンはアステラス・アムジェン・バイオファーマの事業成功に向けて協働していきます。

  アステラス・アムジェン・バイオファーマの経営陣は両社から指名され、従業員はアステラス製薬からの出向者、アムジェンからの転籍者、及び新規採用者で構成されます。アステラス・アムジェン・バイオファーマは2013年10月1日に業務を開始する予定です。
  なお、アステラス・アムジェン・バイオファーマは2020年を目標にアムジェンの日本における完全子会社として独立する予定です。上記の5つの開発品に関するアムジェンとアステラス製薬の長期提携は、当該完全子会社化後も継続されます。

  本戦略的提携を通じて、アステラス製薬は、日本において開発パイプラインの強化を図り、将来の成長を支える有望な新薬を提供できることを期待しています。また、アムジェンは、グローバル戦略の一環として、日本での事業基盤を確立し、日本市場に長期的に注力していきます。

  両社はそれぞれの強みを最大限に生かしながら、アンメットメディカルニーズに応えるアムジェン由来の革新的な医薬品を提供していくことで、日本の患者さんに貢献していきます。

  本業務提携がアステラス製薬の連結業績に与える影響は軽微です。
 

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