アステラス製薬株式会社(本社:東京都、社長:畑中 好彦、以下「アステラス製薬」)は、ドレイス ファーマシューティカルズ社(英名:Drais Pharmaceuticals, Inc.、本社:米国ニュージャージー州、社長Dr. Donna Temple、以下「ドレイス社」)が新たに運営する会社であるセルダー ファーマ社(英名:Seldar Pharma, Inc.、以下「セルダー社」)と、アステラス製薬が創製し、下痢型過敏性腸症候群を対象疾患として開発を進めているボンベシンBB2受容体阻害剤ASP7147の資産をセルダー社に移転する契約を締結しましたので、お知らせします。セルダー社はASP7147の開発・商業化のために設立された会社であり、ASP7147の実際の開発業務は、豊富な臨床開発の経験を有するドレイス社が行っていきます。

  アステラス製薬は、研究開発プロセスの各段階での戦略を複線化し、革新的研究の取り込みを推進するとともに、外部のリソースを有効的に活用して、リスクとコストを管理しながら、高質かつ強固な自社パイプラインを構築する、すなわち、研究開発プロセスのマルチトラック化(“マルチトラックR&D”)に積極的に取り組んでいます。2012年4月に、アステラス製薬とドレイス社は今回と同様の提携契約を締結し、ドレイス社が運営するテルサー ファーマ社(英名:Telsar Pharma, Inc.)に、アステラス製薬が創製し、潰瘍性大腸炎を対象疾患として開発を進めるASP3291の資産を移転しました。今回の提携もその一環になります。

  本契約に基づき、アステラス製薬は第I相反復投与試験準備段階にあるASP7147に関連する全ての権利及び資産を、セルダー社に譲渡します。一方、セルダー社は、ASP7147の開発、製造、及び、商業化の全ての権利を有するとともに、それに係る費用を負担します。

  本契約締結により、アステラス製薬は、セルダー社より、マイルストンとASP7147の売上に応じたロイヤリティを受け取る権利を有しています。また、アステラス製薬はASP7147について、セルダー社が他社との提携を検討する場合、日本市場についての独占交渉権(right of exclusive negotiation)及び第一先買権(right of first refusal)、並びに、日本以外の市場についての非独占交渉権(right of non-exclusive negotiation)を有しています。

  なお、ドレイス社の主要株主である米国ベンチャーキャピタルのインターウエスト パートナーズ(英名:InterWest Partners)及びサッター ヒル ベンチャーズ(英名:Sutter Hill Ventures)が、アステラス製薬の企業ベンチャーキャピタルのAstellas Venture Management LLCとともに、セルダー社へ総額13百万ドルの出資を行っていく予定です。

  アステラス製薬は、今後も新たな戦略的提携を模索することにより、“マルチトラックR&D”を積極的に推進し、多くの革新的な新薬を医療の場に提供していきます。

 

以 上