アステラス製薬株式会社(本社:東京、社長:畑中 好彦、以下「アステラス製薬」)とMSD株式会社(本社:東京、社長:トニー・アルバレズ、以下「MSD」)は、このたび、アステラス製薬が日本で承認申請中のSGLT2阻害剤 イプラグリフロジン L-プロリン(一般名、以下「イプラグリフロジン」、開発コード:ASP1941)の日本におけるコ・プロモーション契約を締結しましたので、お知らせします。

 本契約に基づき、イプラグリフロジンの製造販売はアステラス製薬が行い、MSDは、アステラス製薬及び寿製薬株式会社と共同してプロモーションを行います(コ・プロモーション)。

 イプラグリフロジンは、アステラス製薬と寿製薬株式会社との共同研究において見出され、共同開発を行っているSGLT2(Sodium-Glucose Co-transporter 2)選択的阻害薬です。SGLTは細胞表面に存在する膜タンパク質で、ブドウ糖の細胞内への輸送をつかさどっています。SGLT2はSGLTのサブタイプの1つであり、腎臓近位尿細管でのブドウ糖再取り込みにおいて重要な役割を担っています。イプラグリフロジンはこのSGLT2を選択的に阻害することで、ブドウ糖の再取り込みを抑制し、血糖値を下げる薬剤です。本剤は、2型糖尿病を目標適応症として、現在、日本で承認申請中の段階にあります。

 両社はそれぞれ、MSDがDPP-4阻害剤ジャヌビア®錠(一般名:シタグリプチンリン酸塩水和物)、アステラス製薬が速効型食後血糖降下剤 スターシス®錠(一般名:ナテグリニド)の販売を通じ、糖尿病領域における豊富な経験を有しています。

 アステラス製薬とMSDは、2型糖尿病治療の新たな選択肢として期待されるイプラグリフロジンのコ・プロモーションを通じて緊密な協働関係を築き、糖尿病治療に一層の貢献をしていきたいと考えています。

 

以上

2型糖尿病について
 糖尿病は、体内の血糖値の調整が困難になる疾患であり、主に1型糖尿病と2型糖尿病の2つのタイプに分けられます。このうち2型糖尿病は以前「インスリン非依存型糖尿病」、または「成人発症型糖尿病」と呼ばれており、体内において血漿中の糖を体内に吸収する役割を担うインスリンが効きづらくなることとインスリンの相対的な欠乏から血糖値が高くなる状態をいいます。糖尿病の治療はまず運動療法と食事療法が行われますが、症状が進行するにつれて薬物療法が必要となります。

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