角膜移植

移植の対象となる人

以下のような病気や外傷などで、角膜の透明性を失ったり、角膜の変性や変形により眼のフィルムにあたる網膜に像を結ぶことができなくなった人が対象となります。

水泡性角膜症

細菌感染などにより、角膜のもっとも内側にある内皮細胞の機能が低下し、角膜中に水分が溜まってしまい、透明性が低下してしまう病気

角膜変性症

遺伝などの原因で、角膜に異常物質が沈着したり、角膜内皮細胞が変性してしまう病気

外傷

酸やアルカリなどの化学物質による外傷、やけど、眼を傷つけるような事故、薬の副作用など

その他

移植希望登録者数※1

約11,000名

移植実施数※1

年間約1,500名

日本における角膜移植の現状(外部サイト「日本アイバンク協会」) 

心臓移植

移植の対象となる人

以下のような重症の心臓病で、移植以外の治療法では、救命、延命が期待できない人が対象となります。

拡張型心筋症、拡張相肥大型心筋症

心臓の筋肉(心筋)が変化し、心筋が薄く広がったり、厚くなって心臓の働きが弱まる病気

虚血性心筋疾患

心臓に栄養を送る血管(冠動脈)が詰まり、心筋の一部が死んでしまう病気

その他

移植希望登録者数※2

約350名

移植実施数※3

年間約20~40名

移植後の経過

2014年9月末時点における手術後5年の時点での生存率は85%以上です。

日本における心臓移植の現状(外部サイト「日本移植学会」) 

肝臓移植

移植の対象となる人

以下のような進行性の肝臓の病気のために、移植以外の治療法では、余命が1年以内であると推定される人が対象となります(ただし、先天性肝・胆道疾患などの場合には、必ずしも余命にはこだわりません)。

劇症肝炎

肝細胞が急激に大量に壊れることによって、肝臓の機能が低下していく病気

原発性胆汁性肝硬変症

肝臓の中の細い胆管が壊れ、胆汁が流れにくくなり、肝臓内に胆汁が停滞することによって起こる病気

肝硬変

肝障害などによって、慢性的に炎症が続くことによって肝臓の組織が線維化する病気

肝細胞がん

肝臓のがん。肝炎ウイルスが原因で起こることが多く、肝硬変を合併していることが多い病気

その他

移植希望登録者数※2

約400名

移植実施数※2

脳死後の移植:年間約40名
生体移植:年間約400名

移植後の経過

2015年時点における手術後5年の時点での生存率は、脳死肝移植の場合、生体肝移植後の場合、ともに75%以上です。

日本における肝臓移植の現状(外部サイト「日本移植学会」)

腎臓移植

移植の対象となる人

全ての末期腎不全の人が対象となります。

移植希望者数※2

約12,000名

移植実施数※3

心停止後の移植:年間約40~150名
脳死後の移植:年間約60~90名
生体移植:年間約1,300~1,500名

移植後の経過

2006年~2012年における手術後5年の時点で、脳死・心停止後の移植では約80%の人で、生体移植では90%以上の人で、移植腎が生着しています。

日本における腎臓移植の現状(外部サイト「日本移植学会」) 

肺移植

移植の対象となる人

以下のような両肺全体に広がる病気で、進行性であり有効な治療法のない人が対象となります。

原発性肺高血圧症

肺胞の壁や周辺に炎症が起こり、壁が厚くなる病気。進行すると、肺が硬く膨らみにくくなり、呼吸ができなくなることもある

特発性肺線維症

肺胞の壁や周辺に炎症が起こり、壁が厚くなる病気。進行すると、肺が硬く膨らみにくくなり、呼吸ができなくなることもある

びまん性汎細気管支炎

呼吸細気管支(気管支が枝分かれし、肺胞に入る手前の部分)に炎症が続き、咳や痰が出たり、息苦しくなったりする病気

肺気腫

呼吸細気管支と肺胞が拡張し破壊される病気

その他

移植希望登録者数※2

約240名

移植実施数※2

脳死後の移植:年間約25~40名
生体移植:年間約10~20名

移植後の経過

2013年12月時点における手術後5年の時点での生存率は、脳死肺移植・生体肺移植後ともに約70%です。

日本における肺移植の現状(外部サイト「日本移植学会」) 

すい臓移植

移植の対象となる人

以下のいずれかに当てはまる人が対象となります。

腎不全におちいった糖尿病の人(すでに腎臓移植を受けている人でも良い)。

1型糖尿病の患者で、インスリン治療を行っても血糖コントロールが極めて困難な状態が長く続いている人。

移植希望登録者数※5

約200名

移植実施数※2

延べ29名

移植後の経過

2014年12月末における移植したすい臓の5年生着率は70.4%です。

日本におけるすい臓移植の現状(外部サイト「日本移植学会」) 

小腸移植

移植の対象となる人

以下のような病気の人で、他の治療法では静脈栄養から離脱できず、さらに静脈栄養カテーテルの維持が難しい人や、肝臓障害が進行しつつある人が対象となります。

短腸症候群

腸がねじれ、腸管の血行が悪くなる中腸軸捻転、大腸や小腸の粘膜に慢性の炎症や潰瘍が起こるクローン病など

機能的不可逆性小腸不全

原因不明で何度も腸閉塞が起こる特発性慢性偽小腸閉塞症など

移植希望登録者数※5

約5名

移植実施数※3

年間0~4名

移植後の経過

2014年12月時点での5年生存率は68%です。

日本における小腸移植の現状(外部サイト「(社) 日本臓器移植ネットワーク」) 

※1:2013年時点
※2:2014年12月時点
※3:2010年~2014年
※4:2007年時点
※5:2015年9月末時点