骨粗鬆症の治療薬のひとつであるビスフォスフォネート製剤は、薬の効果を発揮し、また副作用を防ぐために、服用する際には十分な注意が必要です。

ビスフォスフォネート製剤の飲み方

以下は4週に1回服用するビスフォスフォネート製剤の服用方法の一例ですが、薬によってそれぞれ注意点が異なりますので、必ず医師・薬剤師に服用方法を確認し、きちんと守るようにしましょう。

  • 朝起きたら、何かを飲んだり食べたりする前に、1錠をコップ1杯(約180cc)の水(またはぬるま湯)で飲んでください。コップ1杯分の水を一度に飲み干す必要はありません。
     
  • 胃の中に食べ物が入っていない時に飲むことで、効果を最も発揮できます。飲んだ後30分経つまで、水以外の飲食や他の薬を飲んだりしないでください。外国産のミネラルウォーター(硬水)を飲むのも避けてください。朝食は服用後30分以上経ってからとってください。
     
  • 薬をかんだり、口の中で溶かしたりしないでください。
     
  • 飲んだ後、少なくとも30分は横にならないでください。すぐに横になると、薬が食道に残ったり、胃から戻ったりする可能性があります。立つ、座る、散歩をするなど、体を起こした状態で過ごします。
     
  • 飲み忘れた時は、気づいた日の翌朝に1錠を飲んでください。次からは決められた日に飲んでください。同じ日に2錠飲んではいけません。起きてから水以外に何か飲んだり食べたりしていなければ、その日に飲んでもかまいません。
     
  • 決められた日に飲み忘れた場合は、次回病院・診療所を受診した時に医師・薬剤師に飲み忘れたこと(飲み忘れに気づいて飲んだこと)を相談してください。
     
  • 足の付けねや太ももなどに痛みを感じた場合には、すぐ医師・薬剤師に相談してください。

あごの骨の異常について

非常にまれですが、ビスフォスフォネート製剤を服用する患者さんにあごの骨の異常がみられることがあります。ビスフォスフォネート製剤を服用中に歯科・口腔外科で診察を受ける場合には、薬を飲んでいることを担当医師にお伝えください。
以下は厚生労働省による注意喚起の文書からの抜粋です。

  • ビスフォスフォネート系薬剤による治療中に、ある種の医薬品、局所(あご付近)への放射線治療、抜歯などの歯科処置、口腔内の不衛生などの条件が重なった場合、あごの骨に炎症が生じ、さらに壊死する顎骨壊死(がっこつえし)がみられることがあります。ビスフォスフォネート系薬剤による治療を受けていて、次の様な症状がみられた場合には、放置せずに医師・歯科医師・薬剤師に連絡してください。
    「口の中の痛み、とくに抜歯後の痛みがなかなか治まらない」
    「歯ぐきに白色あるいは灰色の硬いものが出てきた」
    「あごが腫れてきた」
    「下くちびるがしびれた感じがする」
    「歯がぐらついてきて、自然に抜けた」

重篤副作用疾患別対応マニュアル、ビスフォスフォネート系薬剤による顎骨壊死」(外部サイト 厚生労働省) より転載