骨粗鬆症の治療薬には、「骨の吸収を防ぎ、骨量を増やす薬」「骨の形成を促進し、骨量を増やす薬」「骨の代謝を助ける薬」「痛みを取る薬」があります。

骨の吸収を防ぎ、骨量を増やす薬

ビスフォスフォネート製剤

破骨細胞の働きを強く抑え、骨密度を上げる薬です。骨折を減らす効果が認められ、骨粗鬆症治療に広く使用されています。毎日飲む薬と週1回飲む薬、4週に1回飲む薬、4週に1回注射する薬があります。

選択的エストロゲン受容体モジュレーター(SERM:サーム)製剤

骨に対して女性ホルモンのエストロゲンと同じような働きをする薬で、骨吸収を防ぎます。骨密度を上げ、骨折を減らす効果が認められています。1日1回飲みます。

骨の形成を促進し、骨量を増やす薬

副甲状腺ホルモン製剤

骨形成を促進して骨量を増やし、骨折を減らす薬です。専用のキットを用いて1日1回自己注射する薬と、週1回病院・診療所で注射する薬があります。
複数の骨折が起こってしまっている患者さんや、骨密度が著しく減少している患者さんなど重症の患者さんに使われます。

骨の代謝を助ける薬

活性型ビタミンD

カルシウムやリンの腸管からの吸収を高めるとともに、骨の代謝のバランスを整えます。骨密度を上げる力は強くありませんが、骨折を減らすという研究結果があります。転倒予防効果があることや、重症な場合にビスフォスフォネート製剤との併用で、より高い骨折抑制効果があることが報告されています。

ビタミンK

骨のタンパク質の働きを高め、骨質を改善します。骨密度を上げる力は強くありませんが、骨折を減らすという研究結果があります。

痛みをとる薬

カルシトニン製剤

骨吸収を抑える作用があり、骨密度を上げる力は弱いものの、骨粗鬆症による痛みを抑える効果があります。