骨粗鬆症の治療には、食事療法、運動療法、薬物療法があります。
いずれの場合も、継続して行うことが大切です。

骨量は、骨粗鬆症でない人でも年とともに減っていきます。また治療によって骨量が増えたとしても、治療をやめれば、骨量の低下はまた始まってしまいます。
したがって、骨粗鬆症の治療の目的は、骨量が減らないようにしたり骨質を良くして、骨折しないようにすることです。骨粗鬆症の治療には、食事療法、運動療法、薬物療法があり、とくに食事療法と運動療法は、骨粗鬆症の予防の基本となります。薬物治療が必要な場合は、症状の有無にかかわらず、治療を続けていくことがとても大切です。

食事療法

骨粗鬆症の治療や予防に必要な栄養素は、骨の主成分であるカルシウムやタンパク質、骨のリモデリングに必要なビタミンD、ビタミンKなどです。カルシウムは食品として1日700~800mg、ビタミンDは1日400~800IU、ビタミンKは1日250~300μgをとることが勧められています。これらの栄養素を積極的にとりながら、バランスの取れた食生活を送ることが大切です。
骨粗鬆症の人が避けなくてはならない食品はありませんが、リンや食塩、カフェイン、アルコールはとり過ぎないように心がけましょう。

運動療法

骨は、運動をして負荷をかけることで増え、丈夫になります。さらに、筋肉を鍛えることで体をしっかりと支えられるようになったり、バランス感覚がよくなったりし、ふらつきがなくなって、転倒を防ぐこともできるため、運動療法は骨粗鬆症の治療に不可決です。
骨量を増やすためにはウォーキングやエアロビクスなど、中程度の強度のある運動が効果的ですが、必ずしも激しい運動をする必要はありません。散歩などを毎日あるいは週に数回、長く続けていくことが大切です。背骨の骨折を防ぐためには、背筋を鍛えるような運動が勧められます。

薬物療法

食事療法や運動療法を行うと同時に、骨の吸収を防ぎ骨量を増やす薬骨の形成を促進し、骨量を増やす薬、あるいは骨の代謝を助ける薬を使って治療を行います。また、腰や背中に痛みがある時は、痛みを取る薬も使います。
「骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン(2011年版)(骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン作成委員会)」では、骨粗鬆症と診断された方だけでなく、大腿骨頸部(だいたいこつけいぶ)(足のつけね)骨折の家族歴がある場合や、骨粗鬆症と診断される手前の骨量減少の状態でもFRAX(R)によって骨折確率が高いと評価された場合には、薬物治療を開始することが勧められています。