問診、身体の診察、骨密度検査、X線検査、血液・尿検査などを行います。

問診、身体の診察

骨粗鬆症を引き起こしやすい病気や薬の服用の有無、カルシウム摂取などの食事や運動、喫煙などの状況、家族の骨粗鬆症や骨折の有無などを問診します。また身長(背が縮んでいないか)、背骨の弯曲、腰痛の状態や場所などを診察します。
たとえ骨粗鬆症と診断されなくても骨粗鬆症を引き起こす危険因子を持っている方は、将来、骨折する可能性が高いと考えられるため、危険因子を取り除くための生活指導が行われます。
2004年にWHOの研究グループが作成した「FRAX(R)(FractureRisk Assessment Tool)」という評価ツールによって、危険因子の数から、将来、骨折が起こる確率を簡単に計算することができます。2011年にFRAX(R)の診断結果が、骨粗鬆症の薬物治療を始めるかどうかの判定基準のひとつとなり、利用され始めています。

FRAX(R)に用いられる危険因子

骨密度測定

骨密度

骨密度を測定する方法はいくつかあり、背骨、手首、足のつけねなど、いろいろな場所で測定できます。
骨密度は、若い人(20~44歳)の平均値と比べてどれくらい減っているかを計算した「%YAM」(YAM=Young Adult Mean)で示されます。「YAM80%」は「骨密度が若い人の平均の80%」という意味です。

骨量の判定

脆弱(ぜいじゃく)性骨折のない場合

 

 

 

 

 

脆弱(ぜいじゃく)性骨折のある場合

YAM80%未満で骨粗鬆症と診断されます。

*骨粗鬆症は、骨量や脆弱(ぜいじゃく)性骨折の有無のほかに、X線検査での骨粗鬆化の程度によっても診断されます
原発性骨粗鬆症の診断基準(2000年度改定版)より

DXA(デキサ)法

微量のX線を利用して骨のミネラル量を測る方法で、腰椎や足のつけね、手首での測定ができます。

 

 

 

 

 

 

 

 

QUS法(定量的超音波法)

X線を浴びないのが特徴で、骨の中を通り抜ける超音波の量や速さを測定して骨量を計算します。

X線検査

椎体骨折が起きていないか、骨がすかすかになる骨粗鬆化が進んでいないか、また、他の病気にかかっていないかを背骨のX線写真で調べます。

血液・尿検査

骨粗鬆症以外の病気でないかどうかを、血液や尿の検査で調べます。
また、血中や尿中の骨形成や骨吸収マーカー(骨形成や骨吸収の際に血液中に放出される物質)を測定することで、骨の代謝の状態を知ったり、薬の治療効果をみることができます。

代表的な骨代謝マーカー

骨形成マーカー:BAP、P1NP など
骨吸収マーカー:NTX、DPD、TRACP-5b など