運動療法は適切に行わないと効果がないばかりか、かえって体調を悪くしたり、思わぬケガをすることがあります。運動療法が勧められない方もいます。運動療法を始める前に、必ず主治医に相談し、その指示のもとで行ってください。

運動療法が勧められない方

人によっては、運動の負担が強くなり過ぎ、病気を悪化させてしまう危険性があります。次のような方には、運動療法は勧められません。

  • 心筋梗塞や狭心症がある方
  • 心不全や心筋症のある方
  • 血圧が高過ぎる方
  • 眼底出血の進んだ方
  • 腎機能の低下が進んだ方
  • 頻繁に立ちくらみを起こす方

運動療法を行う際に気をつけること

準備運動(ウォーミングアップ)、整理運動(クールダウン)を忘れずに

運動中のケガを予防するために、運動の前に軽い体操やストレッチングなどの準備運動を行い、筋肉をほぐしておきましょう。運動の後にも実施すると疲れを軽くする効果があります。また、運動はゆっくり始め、ゆっくり終わることが大切です。ウォーキングも最初と最後は少しペースを落として行いましょう。

無理をしないようにしましょう

運動をしていて苦しい、つらいと感じるような運動は良くありません。運動のやり過ぎや、運動が強くなり過ぎないように注意しましょう。

体調が悪い時に無理に運動をすると、具合が悪くなったり、ケガをしたりすることがあります。体調が悪い時は、無理をせず休みましょう。
雨の日、風の強い日など天候の悪い日や、とても寒い日、暑い日も、屋外の運動はやめましょう。

不快な症状や痛みなどを感じたら、すぐに運動をやめましょう。

運動中に、胸の痛みや、胸を締め付けられるような感じがあれば、すぐに安静にし、かかりつけ医に相談しましょう。関節や筋肉に痛みを感じたときも、運動をやめて様子をみましょう。

糖尿病の患者さんが気をつけること

糖尿病の患者さんで、インスリン注射やSU薬(すい臓からのインスリン分泌量を増やす薬)で治療をしている方は、低血糖に注意が必要です。運動は食後1~2時間くらいの間に行うようにしましょう。運動中は砂糖やブドウ糖、あるいは糖分を含むスポーツ飲料などを持ち歩くようにしてください。