アステラスは腐敗行為に対して強い姿勢を取っています。贈収賄・腐敗行為は、高い倫理観と誠実性に根差した企業活動を行うというコミットメントに反する行為であり、アステラスは、ビジネスのいかなる局面においてもこのような行為を厳格に禁止し、腐敗行為を禁じた法令も含めあらゆる適用法を遵守することを明言しています。

具体的には、アステラスの中核的なコミットメントであるアステラスグループ行動規準とアステラスグループ反贈収賄・反腐敗行為規程に贈収賄・腐敗行為の禁止を明記しています。また、アステラスは、腐敗防止を第10原則として掲げている国連グローバル・コンパクトと腐敗防止強化のための東京原則に賛同しています。

アステラスのコンプライアンス担当は、グローバルコンプライアンス委員会と協力しながら、反贈収賄・反腐敗行為(ABAC)プログラムなど、アステラスのグローバルコンプライアンスプログラムの監督と実施全般に関する責任を負っています。また、コンプライアンス担当は、グローバルまたは各地域のABACプログラムについて責任をもつエシックス&コンプラインスの担当者にその遂行を指示しています。

アステラスでは、腐敗行為に対する当社のコミットメント遵守を合理的に保証するものとしてABACプログラムを策定しています。プログラムは、ABACに関する規程・手順、研修・情報伝達、リスク評価、監視・監査、報告・調査で構成されています。

アステラスは、ABACに関する規程・手順に基づき腐敗行為を禁止するコミットメントを具体的に定めています。この規程・手順は、米国連邦海外腐敗行為防止法、英国贈収賄防止法、その他各地域の反贈収賄・反腐敗行為に関する適用法令に合致したもので、ファシリテーションペイメント(円滑な便宜提供を目的とした少額の支払い)も含め、あらゆる形式の贈収賄および腐敗行為を禁止しています。

また、すべての社員に対して毎年ABAC研修の受講を義務付けており、22か国語で研修を受講することができます。さらに、社内の職務や役職に特化したABAC研修や、リスクやニーズがあると認められた部署に対するABAC研修も行っています。

上記のように、アステラスはABACコンプライアンスプログラムのなかでリスク評価とモニタリングを実施しています。エシックス&コンプライアンス部門は、法務部門と緊密に連携してABAC違反の可能性のある事案を調査しています。また、監査部門と緊密に連携し、ABACリスクが生じる可能性のある活動を行っているグループ会社やビジネスパートナーに対する監査を実施しています。こうした取り組みを通じてABACプログラムを改良し、プログラムが常に機能するよう最新化することで、変化するリスクに対応しています。

アステラスは、財務報告の正確性と、不正の防止およびその発見を確実なものとするため、J-SOX規制要件に準拠した内部統制システムを構築しています。このような財務統制により、反腐敗行為コミットメントを遵守しています。

ABACコンプライアンスプログラムの基本方針は、アステラスの社員と同様、業務委託先にも遵守を求めており、こうした方針や姿勢をアステラスグループ反贈収賄・反腐敗行為規程や調達活動における行動規範に明記しています。また、業務委託先に起因するリスクを低減・管理するため、これらの規程に基づき、贈収賄・腐敗行為に関する法令の遵守状況を確認するデューデリジェンスプロセスを確立しています。医療関係者や公務員と関わりをもつ業務委託先に対して、監査を定期的に実施するとともに、業務委託先との契約書にリスク分析に基づいたABAC条項を盛り込んでいます。