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胃潰瘍・十二指腸潰瘍

1.どんな病気?

ピロリ菌、非ステロイド性抗炎症薬、胃酸などによって、胃や十二指腸の粘膜が傷つけられ、粘膜や組織の一部がなくなる病気です。

胃潰瘍・十二指腸潰瘍ってどんな病気?

胃や十二指腸の内側(粘膜)は、強い酸性の胃酸や消化酵素を含む胃液にさらされているため、胃液によって粘膜が傷つかないようにするための仕組みを持っています。

胃潰瘍・十二指腸潰瘍は、ピロリ菌、非ステロイド性抗炎症薬(NSAID:エヌセイド)などにより、この防御機構が傷害されて粘膜が傷つき、そこが胃液の攻撃にさらされることで、胃や十二指腸の粘膜や組織の一部がなくなる病気です

これにより、胃部の痛みや不快な症状を感じたり、さらに病気の程度が悪くなると、その部分から出血して吐血や下血(便に血液が出ること)、穿孔(胃・十二指腸に穴があくこと)、腹膜炎などの症状が起こったりします。

胃潰瘍・十二指腸潰瘍の多くは、薬の服用などで治すことができますので、早めにしっかりと治療することが大切です。

なお、胃潰瘍と十二指腸潰瘍をあわせて「消化性潰瘍」と呼びます。

胃と十二指腸

胃と十二指腸の図 拡大する

潰瘍の進行度による分類

内視鏡で潰瘍を観察すると、潰瘍の進行度が分かります。この進行度を見きわめることは、治療法の選択や治療の終わりを判断するためにとても大切です。

潰瘍の進行度は、次のように大きく3つに分類されています。

活動期(Active Stage/潰瘍ができたばかりの時期)

活動期の潰瘍の内視鏡写真活動期の潰瘍の内視鏡写真活動期のうち、とくに急性期(A1)は、潰瘍の周りは腫れ、潰瘍部位は深く掘られ、でこぼこになったりしています。これが改善すると(A2)、潰瘍の周りの腫れは軽くなり、潰瘍部位は白っぽくなります(白苔:はくたい)。

治癒期(Healing Stage/徐々に治っていく時期)

活動期の潰瘍の内視鏡写真 治癒期の潰瘍の内視鏡写真 治癒期(H1)になると、潰瘍の周りの腫れは治まり、潰瘍が小さくなります。さらに治癒が進むと(H2)、潰瘍はさらに小さく浅くなり、白くなっていた部分も小さくなります。

瘢痕期(はんこんき:Scarring Stage/治りかけの時期)

瘢痕期の潰瘍の内視鏡写真 瘢痕期の潰瘍の内視鏡写真 潰瘍が治癒したあとは、白くなっていた部分がなくなり、赤い傷跡が残っている状態(S1)を経て、さらに白色っぽい傷跡に変わります(S2)。

潰瘍の深さによる分類

胃や十二指腸の壁は粘膜や筋肉が層になっていて、胃潰瘍や十二指腸潰瘍によってできた傷がどの層にまで達しているかによって、Ⅰ度からⅣ度の4段階に分類できます。Ⅰ度は傷が粘膜層のみ、Ⅱ度は粘膜下層まで、Ⅲ度は筋層まで、Ⅳ度は漿膜まで達している場合です。Ⅰ度の粘膜層のみの傷は「びらん」といい、Ⅱ度以上の傷は「潰瘍」と呼びます。また、Ⅳ度以上に悪化すると、壁に穴が開いた状態(穿孔)になることもあります。

潰瘍の深さを見きわめることは、潰瘍の重症度を診断するのにとても大切です。

潰瘍の深さによる分類

潰瘍の深さによる分類の図 拡大する

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