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移植(臓器移植)

3.拒絶反応と臓器の適合性

移植された臓器に対する拒絶反応が起こらないようにするために、移植を受ける人と臓器の「適合性」を考慮します。移植後には免疫抑制薬が使われます。

拒絶反応と適合性

人は、外から入ってきた異物を「非自己」(自分でないもの)と認識して、排除する「免疫」という機能をもっています。移植された臓器も「非自己」であるため、これを除く免疫反応が起こります。これを「拒絶反応」といいます。

拒絶反応には移植後、すぐに起こるもの、数日から数カ月で起こるもの、数カ月から数年かけてゆっくり起こるものなどがあります。いずれの場合も、拒絶反応をコントロールできないと、移植した臓器の働きが失われ、生命に影響が及ぶこともあります。拒絶反応を最小限にコントロールすることは、臓器移植を成功させるために最も大切なことです。

拒絶反応の起こりやすさは、移植を受ける人と臓器を提供する人のHLA(ヒト白血球抗原/組織適合抗原)型と血液型の相性によって異なります。

HLA型の適合

外から入ってきた異物を「非自己」と認識する仕組みは複雑ですが、臓器の場合には、白血球の血液型に相当するHLA(ヒト白血球抗原/組織適合抗原)が主に「非自己」かどうかを見分ける役割をもっています。HLAには膨大なパターンがありますが、拒絶反応に最も関係しているのは、HLAの中で主としてHLA・A、HLA・B、HLA・DRと呼ばれるもので、人間はそれぞれ2つずつもっているので、計6種類です。

この6つのパターンが全て一致するのは、兄弟姉妹でも4人に1人、兄弟姉妹以外になると50〜1,000人に1人しかいません。HLAが完全に合っていないと拒絶反応が起こりやすくなりますが、最近は優れた免疫抑制薬が使われるようになったため、HLAが合わない移植でも十分に拒絶反応がコントロールされ、HLAが完全に一致している場合と比べ劣らない移植成績となってきています。脳死・心停止後の腎臓、すい臓の移植の場合は、HLAが完全に一致している場合の方が移植成績が良いため、提供された臓器とHLAが一致する数の多い人の中から移植を受ける人を選びます。

血液型の適合

臓器移植をするためには、血液型(A、B、O、AB型)が合っていることも大切です。輸血できない血液型の組み合わせだと、拒絶反応が起こりやすいためです。

臓器を提供する人と移植を受ける人の血液型は一致していることが望ましいのですが、一致しなくても、輸血できる組み合わせであれば、一致の場合と同様に移植が行えます。

生体移植で、血液型が輸血できない組み合わせで移植を行うことが必要な場合は、移植前にあらかじめ血液から血が固まる原因になる物質を除くなどの処置を行うことで、移植を行うこともできます。

血液型の適合性

血液型の適合性の表 拡大する

免疫抑制薬

近年、拒絶反応をコントロールできる、優れた免疫抑制薬がいくつか開発され、臓器移植の成績が向上しています。

拒絶反応を起こす免疫は、もともと生体にとって必要な働きです。そのため拒絶反応を抑えるために、むやみに免疫の働きを抑えようとすると、細菌などに対する抵抗力もなくなり、重い感染症などを起こしやすくなるため、投与量や薬物血中濃度を様態にあわせて調節することが重要とされています。

臓器移植を受けた人は、これらの免疫抑制薬を長い間(多くは一生)、飲み続けることが必要になります。

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