ページ内を移動するためのリンク

グローバルナビゲーション
グローバルナビゲーション終わり
ここから本文です

変形性関節症

2.なぜ起こる?

さまざまな原因で軟骨がすり減ったりして、
骨への衝撃を吸収できなくなり、骨の変形が起こります。

変形性関節症の起こる仕組み

関節の仕組み

関節は、骨と骨とがつなぎ合わされた部分で、骨の端にはクッションの役割と関節の表面を滑りやすく保つ役割を果たす軟骨があります。この二つの役割は関節の痛みのないスムースな動きに必要なものです。
関節は関節包という袋に包まれていて、その内張に滑膜という膜があります。この滑膜から分泌される関節液が潤滑油として働くことによって、関節はさらになめらかに動けるようにできています。また関節液は、軟骨に栄養を送る働きも持っています。

関節の仕組み

関節の仕組みの図 拡大する

軟骨の仕組み

軟骨は、コラーゲン線維が作る網目状の骨組みの中に、プロテオグリカンという物質が加わって、軟骨細胞を取り囲んだ構造をしています。プロテオグリカンはコンドロイチンなどが材料となって作られ、軟骨の中ではヒアルロン酸と結合しています。水分とくっつきやすい性質があるため、このおかげで軟骨は水分を含んだスポンジのようになって、関節が受ける衝撃を吸収したり、骨と骨の直接の摩擦を防ぐ働きを持っています。

軟骨の構造

軟骨の構造の図 拡大する

変形性関節症における軟骨の変化

何らかの原因で、関節が体重などの負担に耐えられなくなったり、他の病気などで関節の働きが正常でなくなることで、関節に変化が起きます。はじめは軟骨に小さな裂け目ができる程度ですが、少しずつ裂け目の数が増え、その裂け目が深くなっていきます。傷ついた軟骨では、コラーゲン線維の骨組みが壊れ、プロテオグリカンが失われ、軟骨細胞が減っていくため、軟骨はもろくすり減っていき、関節のクッションとしての役割を果たせなくなります。また、滑らかな表面が失われるので摩擦が大きくなって関節を動かしにくくなります。

変形性関節症のはじめ(膝)

変形性関節症のはじめ(膝)の図 拡大する

軟骨がすり減ると、骨同士が直接ぶつかるようになります。その結果、小さな骨折や骨が硬くなるなどの骨の異常が起こります。こうした骨の異常を修復する働きが過剰に起こってしまい「骨棘(こつきょく)」といわれるトゲができることもあります。

変形性関節症が進んだ状態(膝)

変形性関節症が進んだ状態(膝)の図 拡大する

変形性関節症の原因

変形性関節症の原因はまだはっきりとは分かっていませんが、一次性関節症の発病には、次のようなことがかかわっていると考えられています。

遺伝

家族に変形性関節症の方がいると、変形性関節症になる確率が高くなるという調査報告があり、何らかの遺伝が関係していると考えられています。

年齢・性別

年齢が高くなるにつれて患者さんが増えてきますが、これは、年齢とともに筋力が弱くなり関節にかかる負担が大きくなることや、長年にわたり関節を使い続けて関節の軟骨がすり減ってきたことなどが関係していると考えられます。しかし、スポーツ選手やタイピストなど、特定の関節を使い続けた場合などでは若くても発症します。
男性にも女性にも起こる病気ですが、年齢が高くなるほど女性の患者さんが増えてきます。

変形性膝関節症の年齢別・性別発生頻度(gradeII以上)

変形性関節症が進んだ状態(膝)の図 拡大する
「変形性膝関節症 病態と保存療法」古賀良夫編 南江堂 p43より引用

肥満

太っていると膝や股の関節にかかる負担が大きくなるため、変形性関節症が起こりやすくなります。

職業

特定の関節を長い間繰り返し使うと、関節の軟骨がすり減り、変形性関節症が起こりやすくなります。スポーツ選手や肉体労働者、ピアニスト、タイピストなどは、よく使う部分の関節に変形性関節症を起こすことがあります。


ここで本文終わりです
ローカルナビゲーション
ローカルナビゲーション終わり
関連リンク情報