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インフルエンザ

新型インフルエンザ

「新型インフルエンザ」とは、過去数十年間に人が経験したことのない種類のインフルエンザウイルスにより、人と人との間で容易に流行を起こすようになったインフルエンザを言います。

  • 最近では2009年春から世界的に大流行したインフルエンザが「新型インフルエンザ」と呼ばれましたが、本来はそれだけが「新型インフルエンザ」ではありません。

新型インフルエンザはどのように生まれるのか

毎年流行し、多くの人が感染する「A型インフルエンザ」は、もともとはカモなどの鳥が起源です。それが、鶏などの家禽、豚などの家畜を経て最終的に人に感染するインフルエンザウイルスに変化したものです。
1968年に出現した当時の新型インフルエンザウイルス香港型(H3N2)をみてみますと、その数年前に流行した季節性の鳥インフルエンザ※1のウイルスと、1〜2年前に流行した人インフルエンザのアジア型(H2N2)が、遺伝子レベルで混ざり合ってできたらしいことがわかりました。
当時は、鳥インフルエンザは人にうつることはなかったので、鳥インフルエンザと人インフルエンザの両方に感染する“豚”が仲介者となって、その身体の中で新しいインフルエンザウイルスが生まれたと考えられています(図中、中段の経路)。
2009年、人での感染が急激に広がったいわゆる新型インフルエンザ(H1N1型)※2は、ウイルスの遺伝子を検討したところ、豚インフルエンザ由来の遺伝子の他に鳥インフルエンザウイルス及び人インフルエンザウイルスの遺伝子も併せ持つことが確認されました。

新型インフルエンザの発生(鳥インフルエンザから人インフルエンザへの変異)

新型インフルエンザの発生(鳥インフルエンザから人インフルエンザへの変異)のイメージ画像です。
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上図はこれまでのパンデミック(世界的大流行)を研究した結果、現在考えられている新型インフルエンザ発生機序です。
  1. ※1 鳥インフルエンザ:鳥と鳥の間で感染が広まるインフルエンザのことです(「鳥インフルエンザと新型インフルエンザは別のものです)。本来、人には直接感染しにくいとされていましたが、1997年香港で、強毒な鳥インフルエンザウイルス(H5N1)が人にうつり、18名の患者と6名の死亡者が出ました。この強毒性のインフルエンザウイルス(H5N1)は鳥類や家畜の間ではすでに世界のあちこちで感染が報告されています。
  2. ※2 現在は新型インフルエンザではなく、通常のインフルエンザとして取り扱われ、2011年4月1日以後、その名称は「インフルエンザH1N1(エイチイチエヌイチ)2009(ニセンキュウ)」とされています。

2009年に流行した「新型インフルエンザ」A型(H1N1)

2009年の春から新型インフルエンザ(A/H1N1)が世界で広まりました。
当初、ウイルスの遺伝子が豚インフルエンザ由来のため「豚インフルエンザ」と呼ばれましたが、鳥インフルエンザウイルス及び人インフルエンザウイルスの遺伝子も持つことが確認され、WHO(世界保健機構)より「パンデミック(H1N1)2009ウイルス」と命名されました。
日本における推計患者数は2000万人と、この20年間のうち最大の流行規模となりました。高齢者を含む中高年層では、感染者は少ないものの一度感染すると重症化する例が報告されました。

2010年8月、この新型インフルエンザの世界的な流行状況が「ポストパンデミック(パンデミック後期)」に移行したことがWHOより宣言されました。現在は通常のインフルエンザとして取り扱われ、2011年4月1日以後、その名称は「インフルエンザ(H1N1(エイチイチエヌイチ)2009(ニセンキュウ)」とされています。
これは、「インフルエンザ(H1N12009)が大流行の時期を終えて、通常の季節性インフルエンザとしての病態や流行の特徴がみられるようになった」ということであり、決してインフルエンザ(H1N12009)が地球上からなくなったわけではありません。インフルエンザは通常の季節性インフルエンザになった後も毎年大きな健康被害をもたらしますので、今後も警戒が必要です。

2009〜2010シーズンまでの季節性インフルエンザワクチンのウイルス株(ワクチン株)は、A/H1N1(Aソ連型)とA/H3N2(A香港型)、そしてB型でした。2009年以降、毎年流行を繰り返しているA型インフルエンザはパンデミックインフルエンザA/H1N12009とA/H3N2(A香港型)です。

新型インフルエンザが警戒されている理由

(1) 多くの人が免疫(インフルエンザウイルスに対する抵抗力)を持っていないため、短い期間に多くの患者発生が予想されること。そのために、一時期に仕事を休む人が集中して社会機能が麻痺する、医療機関へ受診者が殺到し重症患者に対応できなくなるなどの恐れがあります。

(2) 今までのインフルエンザよりウイルスが毒性の強いものに変化して症状が重症化する恐れがあります。

新型インフルエンザ対応ワクチンの開発

インフルエンザ感染の最大の予防法はワクチンです。新型インフルエンザは、遺伝子を含め多くの面で季節性インフルエンザとは異なる可能性があるため、従来の季節性インフルエンザのワクチンでは、ほとんどあるいはまったく予防効果はないと考えられています。2009年の新型インフルエンザの流行の際にも、季節性インフルエンザワクチンとは別に、新たに作成された新型インフルエンザワクチンの接種が2009年秋から開始されました。

現在、強毒性鳥インフルエンザ(H5N1)由来の新型インフルエンザウイルスの大流行も世界的に危惧されています。その大流行に備えて、新型インフルエンザに変異する可能性が高いと考えられている、鳥から人へ感染したH5N1株を基にしたワクチン(プレパンデミックワクチン)の製造・備蓄が行われています。

日本における新型インフルエンザへの対策

日本では、2010年4月に新型インフルエンザ(A/H1N1)対策総括会議が設置され、病原性に応じた柔軟な対応などが提言され、行動計画が閣議決定されました。
また、「新型インフルエンザ等対策特別措置法」が制定されました。そこには国・地方公共団体・指定(地方)公共機関の他、事業者及び国民の責務・基本的人権の尊重(必要最小限の制限)、国際的な連携が示され、実行に区域・期間を設定したうえでの緊急事態の措置を行えることが示されました。
そして2013年6月7日に新型インフルエンザ等対策政府行動計画が、同6月26日には対策ガイドラインが作成されました。

詳細は以下のURLをご覧ください。


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