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機能性ディスペプシア(FD)

3.原因

胃の運動機能障害、知覚過敏や心理的・社会的要因などが原因で症状が起こると考えられています。

正常な胃のはたらき

機能性ディスペプシア(FD)がなぜ起こるかを理解するために、まずは正常な胃のはたらきについてみてみましょう。

正常な状態の胃は、口から入った食べ物が食道を通って胃に入ってくると、胃の上部を広げて、胃の中に食べ物をたくわえようとします(貯留機能)。さらに胃は、波打つように動く蠕動(ぜんどう)運動によって食べ物と胃液を混ぜ合わせ(攪拌(かくはん)機能)、食べ物を消化して粥状にし、粥状になった食べ物を十二指腸へ送り出すはたらきを行っています(排出機能)

このように、胃には貯留、攪拌、排出という3つの運動機能があります。これらのはたらきに障害が生じて、機能性ディスペプシアの症状が引き起こされると考えられています。

正常な胃のはたらき

正常な胃のはたらきのイメージ画像です。 拡大する

機能性ディスペプシアの原因

運動機能障害

(貯留機能の障害)

症状・早期飽満感、食欲不振などのイメージ画像です。拡大する 食べ物が食道から胃へ入ってきても胃の上部がうまく広がらず、入ってきた食べ物を胃の中にとどめることができなくなってしまう状態を指します。これにより、早期飽満感や痛みなどが引き起こされます。

(排出機能の障害)

症状:胃のもたれ、重く感じる、おなかの張りなどのイメージ画像です。拡大する 胃の中にある食べ物を、十二指腸へうまく送ること(排出)ができず、胃の中に食べ物が長くとどまってしまう状態を指します。これにより、胃もたれなどが引き起こされます。一方で、胃から十二指腸への排出が速くなってしまい、痛みなどの不快感が引き起こされる場合もあります。

(貯留機能と排出機能の関係)

胃の貯留機能と排出機能は密接に関係しているといわれています。

本来、胃の中の食べ物は十分な時間をかけて十二指腸へ運び込まれますが、胃の貯留機能が障害されると、急に十二指腸へ食べ物と胃酸が運び込まれてしまいます。すると、十二指腸は胃の排出機能を抑えるように働きかけて、結果として食べ物が胃から排出されなくなり、胃もたれなどの症状を引き起こす場合もあります。

胃の知覚過敏

「知覚過敏」とは胃が刺激に対して痛みを感じやすくなっている状態を指します。正常であれば何も感じない程度の刺激であっても、「知覚過敏」の状態では、少量の食べ物が胃に入るだけで胃の内圧が上昇し、早期飽満感が引き起こされたり、胃酸に対して過剰に痛みや灼熱感などを感じることがあります。

胃酸分泌

十二指腸に胃酸が流れ込むことによって胃の運動機能が低下し、胃もたれなどのさまざまな機能性ディスペプシアの症状が引き起こされることが知られています。また、知覚過敏の状態では正常な胃酸分泌であっても痛みや灼熱感などを感じることがあります。

心理的・社会的要因

生活上のストレスなどの心理的・社会的要因と機能性ディスペプシアは関係があると言われています。

ピロリ菌(ヘリコバクター・ピロリ菌)

ピロリ菌とは胃潰瘍や十二指腸潰瘍、慢性胃炎、胃がんなどにかかわる、胃粘膜に生息する細菌です。このピロリ菌と機能性ディスペプシアの関係は明らかにされていません。

しかし、ピロリ菌に感染している機能性ディスペプシアの患者さんに除菌療法を行うと、機能性ディスペプシアの症状が改善するという報告もあります。


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