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透析

10.腹膜透析(透析療法の種類2)

「腹膜透析」は、人工腎臓ではなく患者さん自身の腹膜を通して体の中の老廃物を取り除く治療方法です。血液透析と腹膜透析のどちらを行うかは、それぞれの治療方法の特徴と患者さんの腎臓の状態や生活習慣などを考慮して決められます。

腹膜透析の仕組み

腹膜とは、胃や肝臓などの内臓を覆っている半透明の膜のことです。

腹膜透析は、腹膜を透析膜として使い、患者さんのお腹の中の空間(腹腔)に透析液を注入して、腹膜の血管を流れる血液と透析液の間で老廃物や電解質(ミネラル)を行き来させ、血液をきれいにする方法です。よごれた透析液を体外に捨てて、新しい透析液に交換することで継続的に透析ができます。

これを1日数回、連続して毎日行うCAPD(持続携行式自己腹膜透析法)という方法が一般的です。在宅で行うことができ、他の臓器への負担が少ないなどの利点があります。一方、細菌感染しやすいという欠点もあります。長く続けると、血液透析に切り替える必要が出てきます。

腹膜透析の様子

腹膜透析の様子の図 拡大する

腹膜透析のために必要な準備

腹膜透析では、腹腔の中への透析液の出入口が必要になります。これを腹膜アクセスといい、手術でお腹に穴をあけ、カテーテルという管を設置します。出口部は細菌感染を起こしやすいので、自己管理が非常に大切になります

挿絵
腹膜透析の出口部

腹膜透析の経過

透析療法は、一度始めると、腎臓移植を行わない限り一生続ける必要があり、腹膜透析は、次のような経過をたどるのが一般的です。

腎不全期(腹膜透析導入前)

体に尿毒素がたまり、体にさまざまな不調が現れて、日常生活に支障が出てきます。

腹膜透析導入期

吐き気、倦怠感、頭痛などの尿毒症の症状がなくなり、体調がよくなります。食欲も出てきます。

腹膜透析維持期

身体の調子も、精神状態も安定し、日常生活や仕事や学校などの社会生活も、健康時の8割くらいはできるようになります。

血液透析への移行期

長期間、腹膜透析を行うと腹膜が劣化して「被嚢性腹膜硬化症(EPS)」という合併症が起こりやすくなります。EPSでは、腹膜の機能が低下し、水分や毒素を十分に除去することができなくなります。劣化した腹膜の働きを回復する治療法はまだないので、EPSが起こらないように腹膜透析は一定期間(5〜8年)のみ行われ、血液透析へと移行することが一般的です。


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