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透析

9.血液透析(透析療法の種類1)

透析療法には「血液透析」と「腹膜透析」の2種類があり、「血液透析」は人工腎臓の機械を使う方法です。血液透析と腹膜透析のどちらを行うかは、それぞれの治療方法の特徴と患者さんの腎臓の状態や生活習慣などを考慮して決められます。

血液透析の仕組み

血液を一度体の外に出し、ダイアライザー(透析器)という装置の中を通し、再び体内に戻します。ダイアライザーの中には、数万本の細いストローのような糸が通っていて、血液はその糸にある細い穴の中を通ります。糸の外には、ナトリウムやカリウムなどの電解質(ミネラル)とアルカリ剤をきれいな水に溶かした「透析液」が、血液とは反対方向に流れています。糸の壁(透析膜)には小さな穴があいていて、血液と透析液の中の成分が出たり入ったりできるようになっていますが、この穴は分子の小さなものしか通しません。また、透析液は電解質の濃度が血液より濃いものと薄いものにそれぞれ調節されています。血液が糸の中を通過するとき、血液の中の老廃物や余分な電解質は透析液の中に出ていきます。一方、透析液の中から体外に失われた水分や不足している電解質が血液の中に入り、血液のpH(ピーエイチ/ペーハー)が中性になるように調整されます。このようにして浄化・調整された血液を、再び体内に戻します。

医師や看護師、臨床工学技士などの管理の下で行うため、透析施設に通う必要があります。

1回約4時間の血液透析を週3回行うのが一般的です。

血液透析の様子

血液透析の様子の図 拡大する

血液透析のために必要な準備

血液透析には、体から血液を出し入れする出入口(ブラッドアクセス)が必要です。大半が、腕などの血管を使った「内シャント」という方法をとります。手術で動脈と静脈をつないで血液の短絡路(シャント)を作り、静脈に勢いよく血液が流れるようにして静脈を太くすることで、針を刺しやすく、また十分な血量が確保できるようにします。静脈が太くなるまで時間がかかるので、手術は透析を始める前に行う必要があります。

内シャントの様子

内シャントの様子の図 拡大する

内シャントを長持ちさせる方法

内シャントは多くの場合、長く使ううちに血液が流れにくく(あるいは流れなく)なってきて作り直しが必要となりますが、合併症や感染が原因で使用できなくなることもあります。
シャントを長持ちさせる方法としては、下記が挙げられます。

シャントの流れを確認する

朝と夕方の2回、シャント部分に手や耳をあてて、血液の流れる振動やザーザーという音を確認し、シャント部分のつまりを早期に発見します。

シャント部分の血流をよくする

シャントを作った腕でボールを握るなどの運動をすると血流が良くなります。

シャント部分を圧迫しないようにする

シャント部分を圧迫すると血液が流れにくくなり、シャント部分がつまりやすくなります。特に以下のような場合はシャント部分が圧迫されやすくなります。

  • シャント側の腕に重いものをぶら下げる。
  • シャント側の腕に腕時計をする。
  • シャント側の腕で腕枕をする。
  • シャント側の腕で血圧を測る。
  • 小さいサイズの衣服を着る。

シャント部分を清潔にする

シャント部分に感染が起こると、シャントが閉じやすくなります。また重症になると、感染が血液を通して全身に広がる「敗血症」になることもあります。
感染症予防のためにシャント側の腕を毎日石鹸で洗い皮膚を清潔に保つようにします。また、針を刺す部分を手でかかないようにし、透析した日は入浴の際、シャント側の腕を水につけないようにします。

血液透析の経過

透析療法は、一度始めると、腎臓移植を行わない限り一生続ける必要があり、血液透析は、次のような経過をたどるのが一般的です。

腎不全期(血液透析導入前)

体に尿毒素がたまり、体にさまざまな不調が現れて、日常生活に支障が出てきます。

血液透析導入期

吐き気、倦怠感、頭痛などの尿毒症の症状がなくなり、体調がよくなります。食欲も出てきます。

血液透析維持期

身体の調子も、精神状態も安定し、日常生活や仕事や学校などの社会生活も、健康時とほぼ同じくらいできるようになります。しかしながら、健康な腎臓と完全に同じ働きをすることはできないため、長く続けているうちに合併症(透析や腎不全が原因で起こる別の病気)などが生じて、そのための治療が必要となることがあります。

透析療法における食生活

透析療法によって腎臓の働きを全て代行できるわけではありませんので、食事療法は透析導入後も続ける必要があります。また、合併症を防ぐためにも大切です。透析中の食生活のポイントは、腎臓病の食事療法と同じです。


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