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アトピー性皮膚炎

7.薬の働き

現在、アトピー性皮膚炎治療の外用薬としては、ステロイドの塗り薬とステロイド以外の免疫抑制薬の塗り薬(以下、免疫抑制外用薬)がありますが、この2種は日本皮膚科学会の発行する「アトピー性皮膚炎診療ガイドライン」でも基本外用薬として推奨されています。

ステロイドの塗り薬

人間の体の中では、「副腎皮質ステロイドホルモン」というホルモンが分泌され、血液の中に入って体内を循環しながらさまざまな働きをしています。その一つに、免疫やアレルギーに関係する細胞の働きを抑えたり、炎症を起こす物質がつくり出されないようにしたりして、炎症や免疫の働きを抑える働きがあります。
ステロイドの塗り薬は、この副腎皮質ステロイドホルモンの化学構造をもとに作られた薬で、炎症を強く抑える作用をもっています。

ステロイド薬には飲み薬と塗り薬がありますが、アトピー性皮膚炎の治療で使われるのは、ほとんどが塗り薬です。塗り薬は患部にだけ働くので、飲み薬よりも副作用がはるかに少ないという利点があります。

ステロイド以外の免疫抑制薬の塗り薬(以下、免疫抑制外用薬)

免疫抑制外用薬は、過剰な免疫反応を特異的に抑えるため、皮膚を傷める可能性がほとんどないことが特徴です。ステロイドでよくみられる皮膚を薄くするなどの副作用もほとんどないため、ステロイドの副作用が出やすい部位(例:皮膚の薄い顔、首、肘(ひじ)の内側など)によく使われます。
現在、免疫抑制外用薬には大人用・子ども用の2種類あり、大人用の効果はステロイドの塗り薬の「強い」クラス、子ども用は「弱め(ミディアム)」〜「弱い」クラスと同じ程度です。
また、アトピー性皮膚炎特有のかゆみを抑える効果もあることから、長期のコントロールに適しています。

薬を使用し始めた頃に塗った場所に灼熱(しゃくねつ)感、刺激感が出ることがありますが、多くは皮膚の状態が良くなるとともに数日間で消失します。

ステロイドと免疫抑制外用薬の塗り薬の違い

ステロイドと免疫抑制薬の塗り薬の違いの図 拡大する

その他、飲み薬

かゆみの症状のある期間には、かゆみを抑えるために、眠気の少ない抗ヒスタミン薬(抗アレルギー薬)が処方されることがあります。かゆみや炎症を引き起こすヒスタミンという物質に働きかけることによって、かゆみを抑えます。薬によっては副作用として、眠くなることがあるので、飲んだ後に車の運転や勉強・仕事をしなくてはならない場合は注意が必要です。
また、他の治療でなかなか良くならない重症の成人患者さんには、ステロイド薬の飲み薬やシクロスポリンという免疫抑制薬の飲み薬が処方されることがあります。


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