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アトピー性皮膚炎

6.治療の種類

アトピー性皮膚炎の治療には、3本の柱「薬物療法」「スキンケア」「原因・悪化因子の除去」があります。

薬物療法

アトピー性皮膚炎の治療において、最も大切なのは薬による治療です。適切に正しく薬を使うことで、症状を早く改善して、良い状態を維持することができます。

現在、アトピー性皮膚炎治療の外用薬としては、ステロイドの塗り薬ステロイド以外の免疫抑制薬の塗り薬(以下、免疫抑制外用薬)があります。この2種は、効果や安全性が科学的に評価されており、日本皮膚科学会の発行する「アトピー性皮膚炎診療ガイドライン」でも基本外用薬として推奨されています。

ステロイドの塗り薬には、「最強」「とても強い」「強い」「弱め(ミディアム)」「弱い」という5段階のランクがあり、それぞれの皮膚の症状の種類や重症度、炎症が起きている場所、患者さんの年齢などを考えた上で、適切なランクの薬が選択されます。顔面は吸収が良いので原則として「弱め(ミディアム)」クラス以下を使用することになっています。

挿絵0.5g(人差し指第一関節部までに乗る量)
この量を大人の手のひら2枚分くらい
の面積に塗る
アトピー性皮膚炎治療の外用薬は、適量を、患部全体を覆うように塗り拡げます。大人の手のひら2枚分くらいの面積に0.5g(人差し指第一関節部までに乗る量)を塗るのが適量の目安です。

すり込むように塗るのではなく、塗り薬を「乗せる」ように、皮膚全体を覆うように塗り拡げます。薬を塗ったあとラップや市販の亜鉛華軟膏(あえんかなんこう)を塗ったリント布で患部を覆う特別な治療方法もありますが、この方法が必要でない場合もありますので、必ず医師の指示にしたがってください。

免疫抑制外用薬はステロイドと作用機序の異なる抗炎症薬です。ステロイドでよくみられる皮膚を薄くするなどの副作用もほとんどないため、ステロイドの副作用が出やすい部位(例:皮膚の薄い顔、首、肘(ひじ)の内側など)によく使われます。
現在、免疫抑制外用薬には大人用・子ども用の2種類あり、大人用の効果はステロイドの塗り薬の「強い」クラス、子ども用は「弱め(ミディアム)」〜「弱い」クラスと同じ程度です。

他に、かゆみを抑えるために、眠気の少ない抗ヒスタミン薬や抗アレルギー薬を補助的に内服したり、他の治療でなかなか良くならない重症の成人患者さんは、ステロイド薬の飲み薬やシクロスポリンという免疫抑制薬の飲み薬を飲んだりすることがあります。

どの薬をどのように組み合わせて使うかは、医師がそれぞれの皮膚の状態をよくみて判断します。

スキンケア

ステロイドの塗り薬や免疫抑制外用薬で炎症がすっかりおさまった後も、2〜3日おきに塗り薬を使ったり、炎症の再発を予防するためにスキンケアを行う必要があります。

入浴やシャワーで皮膚を清潔に保ち、入浴後には保湿薬を塗り、皮膚から洗い流された皮脂膜を補います。

悪化要因の除去

アトピー性皮膚炎は、薬物療法とスキンケアを正しく行うことで、ほとんどの場合、症状をコントロールすることができます。しかしそれでも症状の改善がみられない時は、症状の原因となっているものや悪化させる可能性があるものを探し出し、それを取り除くことも大切です。

2歳くらいまでの乳幼児ならば、食物に加え、汗、ダニ、ほこりなどの生活環境、細菌・真菌などが主な悪化要因と考えられます。2歳以上の場合はダニ、ほこりなどの生活環境、汗、細菌・真菌、ストレスなどです。生活環境を整えたり、皮膚を清潔に保つことで、できる限り悪化要因を取り除きましょう。また明らかに「これを食べると皮膚炎の症状が悪化した」とわかる食物については食事からできるだけ取り除くようにしますが、原因の確定には、専門の医師による注意深い検査が必要です。自己判断で安易に食物を制限したりしないようにしましょう。

また、ストレスも症状を悪化させる原因のひとつです。特に成人のアトピー性皮膚炎の患者さんでは、心理的ストレスから「かゆくないのに掻く」のがくせになってしまい、そのために症状が悪化している例がみられます。このような場合は、心理的アプローチを含めた治療が行われることもあります。


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