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アステラス製薬について

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2015年ニュースリリース

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米国イミュノミック セラピューティクス社とのスギ花粉症に対する治療ワクチンJRC2-LAMP-vaxの開発・商業化に関するライセンス契約締結のお知らせ

2015年1月30日

 アステラス製薬株式会社(本社:東京、社長:畑中 好彦、以下「アステラス製薬」)は、イミュノミック セラピューティクス社(英名:Immunomic Therapeutics, Inc、本社:米国ペンシルバニア州ハーシー)と、同社が創製し、スギ花粉症を対象疾患として開発している治療ワクチンJRC2-LAMP-vaxについて、日本における独占的な開発・商業化のライセンス契約を締結しましたので、お知らせします。

 

 日本におけるスギ花粉症の有病率は、1998年から2008年の10年間で、16.2%から26.5%と増加しており、多くの人がその症状に悩まされています。(「鼻アレルギー診断ガイドライン2013」より)。現在、スギ花粉症に対する主な治療法は対症療法であり、長期に渡る治療による医療費ならびに患者さんの負担は深刻な問題となっています。

 

 JRC2-LAMP-vaxは、イミュノミック セラピューティクス社がジョンズ・ホプキンス大学からライセンス許諾を受けているLAMP-vaxプラットホームを使って開発したスギ花粉症に対する治療ワクチンで、スギの主要なアレルゲンであるCry j1およびCry j2をコードする2つのDNAプラスミドを含有する製剤です。それぞれのアレルゲンはLAMPとの融合タンパク質として発現するように設計されており、免疫系反応をTh2型のIgEを介したアレルギー性反応から、Th1型のIgGを介した反応(非アレルギー性反応)へとシフトさせることで、アレルギー症状を改善します。また、従来の減感作療法より短い治療期間における数回の投与で、長期的な症状寛解を可能とする根本治療を目指しています。

 

 本契約に基づき、アステラス製薬は、日本におけるJRC2-LAMP-vaxの独占的な開発・商業化の権利を取得すると共に、開発にかかる費用を負担します。現在、日本におけるJRC2-LAMP-vaxの第I相試験の開始に向け、準備を進めています。

 更に、アステラス製薬は、日本におけるスギ花粉症以外のアレルギー疾患を対象としたLAMP-vaxプラットホームを用いたワクチンに関するライセンスについて、独占的な交渉権を留保しています。

 アステラス製薬は、本契約の締結に当たり15百万米ドルをイミュノミック セラピューティクス社に支払います。更に、開発・承認の進捗に応じたマイルストン、及び技術移転料として、最大で総額55百万米ドルをイミュノミック セラピューティクス社に支払う可能性があります。また、売上に応じた二桁台のロイヤルティをイミュノミック セラピューティクス社に支払います。

 

 アステラス製薬の上席執行役員・経営戦略担当である安川 健司は、次のように述べています。「イミュノミック セラピューティクス社が利用するLAMP-vaxプラットホームは、アレルギー疾患に対する次世代の治療ワクチンの提供を可能とする新しい技術です。本提携により、日本国民の約4分の1は罹患していると言われているスギ花粉症に対して、安全で、かつ短い投与期間で治療を可能とするスギ花粉症治療ワクチンという選択肢を届けられることを期待しています。」

 

 イミュノミック セラピューティクス社のPresident 兼 CEO であるDr. William Hearlは、次のように述べています。「この度、グローバルな製薬企業であり、常に革新的な新薬や技術の開発に挑戦しているアステラス製薬と提携できることを大変嬉しく思います。本提携を通じ、JRC2-LAMP-vaxが、スギ花粉症に苦しむ多くの患者さんに、長期にわたり治療効果を期待できる新たなソリューションを提供できるものと期待しています。」

 

 なお、本提携による業績への影響は、2014年10月31日に修正公表した2015年3月期通期業績予想に織り込まれています。

 

以 上

 

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LAMP-vaxプラットホームについて

Lysosomal Associated Membrane Protein (LAMP;リソソーム膜タンパク質)は、リソソーム膜表面に局在する糖たんぱく質です。抗原提示細胞によって取り込まれた外来性抗原は、リソソームで消化され、リソソーム内のMHCクラスII分子と結合して免疫系に抗原提示されます。LAMP-vax DNAワクチンは、LAMPがリソソーム内でMHCクラスII分子と共局在する性質を利用することで、効率的な抗原提示を誘導し、その結果ワクチンに対する免疫応答を大幅に強化します。

LAMP-vax DNAワクチンを接種すると、DNAは抗原提示細胞によって取り込まれ、細胞内でDNAにコードされた抗原とLAMPとの融合タンパク質が発現します。この様にして、LAMP-vax DNAワクチンは、抗原提示細胞を介してCD4陽性ヘルパーT細胞応答を惹起します。従来のDNAワクチンは、主としてMHCクラスI分子を介した細胞傷害性T細胞応答を誘導しますが、LAMP-vax DNAワクチンはCD8陽性の細胞傷害性T細胞応答を減弱させることなく、さらにCD4陽性ヘルパーT細胞応答も誘導するという特長があります。この特長により、より完全な免疫応答、すなわち抗体産生の誘導やサイトカイン分泌、免疫記憶の成立が期待されます。 

 

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