「Action on Fistula」 はアステラスが資金提供を行い、慈善団体であるフィスチュラ基金が実施している泌尿器疾患領域を対象とする3年間のプログラムです。プログラムが完了する2017年までに、ケニアにおいて1,200名以上の産科フィスチュラ患者さんの生活を改善し、その後も手術による治療を提供できるよう医師を研修することを目標に始動しました。

産科フィスチュラは膣と直腸、または膀胱との間に形成される孔(あな)で、排泄物が絶えず身体から漏れ出る原因となる疾患です。一般に、救急医療を利用できない状況で数日間にも渡る長い難産により引き起こされます。治療が行われないと、潰瘍や腎疾患、脚部の神経損傷などの慢性的な問題を誘発します。女性は失禁ゆえに社会的に疎外されたり、夫や家族から見捨てられることもあり、その結果、経済的な困窮に至る場合もあります。国連人口基金によればケニアでは年間3,000例の新症例が生じていると推定されています。

アステラスは「Action on Fistula」プログラムのために2014年から3年間で150万ユーロの資金を提供します。この資金提供により、ケニアにおけるフィスチュラ治療のネットワークが確立し、フィスチュラ担当外科医が増え、手術の実施件数が大幅に増加しています。プログラムは目標を上回る進捗を示しており、2016年4月末時点で1,210名の患者さんが手術によって完治しています。患者さんの中には、手術を51年間も待ち続けていた女性もいました。

さらに、地域の医療従事者とともに大規模な疾患啓発プログラムを展開し、患者さんが治療を受けるようコミュニティに働きかけています。

 

Action on Fistulaプログラムの進捗 (2014年6月-2016年1月) 

研修によりフィステュラ治療の標準技能認定を取得したケニア人外科医
5名

フィスチュラ治療ネットワークの病院数
6病院

FIGO認定のフィスチュラ治療研修センター
Gynocare Fistula Centerを設立

活動を展開したケニアのカウンティ*数
39カウンティ

コミュニティの健康ボランティア育成数
186Volunteers

地域に展開した活動数
3060以上の活動を実施

フィスチュラの知識を届けたコミュニティメンバー数
142,000人

*ケニアには47のカウンティ(地方行政区)が設置されていて、地方自治を担当しています。カウンティの下にはサブカウンティ、区、村という区画が設置されています。