

一つの新薬を開発するには、9年〜17年の年月と、約500億円の研究開発費が必要であるといわれています。また、多くの候補化合物から新薬として世に出てくる確率は、約12,000分の1と極めて低くなっています。このように新薬は長い年月・費用をかけて市場に出るのです。
しかしながら、医薬品は効果が高い反面、人間の体にとっては異物となるので、正しい使い方をしないと副作用を伴うこともあります。
医薬品を患者さんに処方していただくにあたり、ドクター・薬剤師などに有効性および安全性の面においても、製薬会社では情報を提供する必要があります。
そこで製薬会社と医療機関の間で情報の担い手になるのがMR(Medical Representatives)と呼ばれる製薬会社の医薬情報担当者です。
MRは医療機関を訪問し、適正使用のため自社製品の良い面ばかりでなく、リスクを含めた学術的情報について医師・薬剤師などに「提供」します。また実際に患者さんに処方され、有効性や安全性などの、研究開発の段階では得られなかった情報を「収集」するとともに、その結果に基づいた評価などを医療機関に「伝達」するという役割も担っています。
このように、より多くの患者さんに処方された結果、その医薬品の真価が明確になるのです。
多くの患者さんに正しく処方されることは、医薬品の価値を高め、ライフサイクルを延ばすことにもなりえます。その医薬品の市場規模を拡大する、すなわち薬を育てることができるか否かはMRの力量にかかっているといってもいいでしょう。
つまり、MRはドクター・薬剤師などのニーズに会社の経営資源と自らの医療・医薬知識、情報・ネットワークを駆使して誠実かつ柔軟に応えていく営業職であるといえます。
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『医薬情報担当者とは、企業を代表し、医療用医薬品の適正な使用と普及を目的として、医薬関係者に面接の上、医薬品の品質・有効性・安全性などに関する情報の提供・収集・伝達を主な業務として行う者をいう。』
(医薬情報担当者教育センターの教育研修要綱より抜粋)
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MRは医薬品の価格交渉をしない
医療機関や薬局と価格交渉を行うのは、卸売業者のMSが担当することになっています。そうすることによってMRは本来の情報提供・収集・伝達活動に専念することができるような仕組みになっています。
つまりMRは医薬品の納品・代金回収を行いません。
MR認定制度がある
MRとして基礎知識を習得している証です。1997年より導入され、医薬情報担当者教育センターが実施する試験に合格すると取得することができます。
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