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脂質異常症(高脂血症)の分類

脂質異常症(高脂血症)は、大きく3つに分類できる。

自覚症状の少ない脂質異常症(高脂血症)の発見は、定期検診などで行われる検査が重要な手がかりとなり、血液検査などによって診断することができます。

脂質異常症(高脂血症)は大きく分けて、3つに分類できます。すなわち、LDL(悪玉*)コレステロールが高い「高LDLコレステロール血症」、中性脂肪(トリグリセライド)値が高い「高中性脂肪(トリグリセライド)血症」、HDL(善玉*)コレステロールが低い「低HDLコレステロール血症」です。

【用語解説】
悪玉コレステロール/善玉コレステロール:コレステロールには、血管壁に付着して動脈硬化を進行させるLDL(悪玉)コレステロールと、血中の余った悪玉コレステロールを回収して肝臓に運び、動脈硬化を防ぐHDL(善玉)コレステロールとがあります。

脂質異常症(高脂血症)の診断基準

出典 (動脈硬化性疾患予防ガイドライン 2007年版)

脂質異常症(高脂血症)の治療

食事・運動など、日常生活から見直して。

脂質異常症(高脂血症)の治療の目的は、コレステロール値や中性脂肪(トリグリセライド)値を改善して動脈硬化を防ぎ、ひいては脳梗塞や心筋梗塞などの発病のリスクを減らすことです。主な治療法として、次のようなものがあげられます。

●食事療法

食生活とコレステロールの因果関係はよく知られています。肉料理や脂っこい料理、こってりした料理の好きな人は、おうおうにして血中のコレステロール値が高くなりがちです。そのため、食事療法では、高コレステロール食品や高エネルギー食品を制限します。ただし、栄養のバランスがくずれないような工夫をすることも大切です。自分が食事で摂取する適正な1日のエネルギー量は標準体重を基にした計算で算出できます。

適正な1日のエネルギー量の計算式
1 標準体重は、身長を元に次の計算式によって算出できます。

標準体重(kg)=身長(m)×身長(m)×22
2 1日の適正エネルギー量は標準体重をもとに、生活強度といわれる数値を加味して割り出します。日本人の大部分は25〜30をかければいいといわれています。

適正エネルギー摂取量=標準体重(kg)× 25〜30(kcal)

●運動療法

運動不足になると、摂取したカロリーを消費しきれず、皮下脂肪や内臓脂肪として体内に蓄積され、肥満や糖尿病、脂質異常症(高脂血症)の原因となります。脂質異常症(高脂血症)を改善するためには、からだに過剰な負担をあたえず、カロリーを効率よく消費できる有酸素運動が最適です。ゆっくり呼吸をしながら運動することで、体内で糖質と脂質が燃え、血中の中性脂肪(トリグリセライド)を代謝し、肥満を改善・予防します。大切なのは、体調に合わせて運動量を調節するなどして、無理なく毎日続けていくことです。運動の強さ(運動強度)を自分で調節するには脈拍数で目安を知る方法があります。

脈拍から知る適正な運動強度の計算式
1 運動直後に1分間の脈拍数を数えます。(15秒の4倍でも可)

2 下記の計算式に年齢を当てはめ、適正な運動後の脈拍数の目安を出します。
運動後の脈拍数が適正な脈拍数より多いようなら重い運動といえます。少ないようなら軽い運動だといえます。

運動後の1分間の脈拍数の目安=138−年齢÷2

●生活習慣の改善

食事や運動とともに、他の生活習慣を改善することも、脂質異常症(高脂血症)の改善に大きな意味を持ちます。特に、脂質異常症(高脂血症)や動脈硬化の危険因子である、飲酒・喫煙・ストレスに対しては十分な配慮が必要です。

●薬物療法

通常、軽度や中等度の脂質異常症(高脂血症)であれば、3〜6カ月ほど食事療法や運動療法、生活習慣の改善を行えば、血中のコレステロール値などが目標値まで下がってきます。けれども、食事療法や運動療法で効果が得られない場合は、薬の作用によりコレステロール値や中性脂肪(トリグリセライド)値を下げることなどを目的とする薬物療法を行ないます。薬物療法を開始するかどうかは、脂質異常症(高脂血症)の程度やタイプ、高血圧や喫煙など動脈硬化の危険因子の数、糖尿病や狭心症、脳梗塞、閉塞性動脈硬化症、心筋梗塞を発病しているかどうかなどを見極め、医師が最終的に判断します。


脂質管理目標値

出典 (動脈硬化性疾患予防ガイドライン 2007年版)


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