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脂質異常症(高脂血症)は、ほとんどの場合自覚症状がないので、“沈黙の病気”とも呼ばれています。けれども脂質異常症(高脂血症)を見過ごしていると、動脈硬化が進行し、合併症が発見されたときは手遅れになっているケースも少なくない、決してあなどってはいけない病気なのです。

脂質異常症(高脂血症)とは?

血液中のLDL(悪玉)コレステロールや中性脂肪(トリグリセライド)が過剰な状態、またはHDL(善玉)コレステロールが少ない状態。

脂質異常症(高脂血症)とは、血液中に含まれるLDL(悪玉)コレステロール中性脂肪(トリグリセライド)のどちらか一方、或いは両方が過剰な状態またはHDL(善玉)コレステロールが少ない状態をいいます。いわば、血液中の脂肪が増える病気で、生活習慣病の代表的な病気のひとつです。食べ過ぎや飲み過ぎ、肥満、運動不足、生活習慣の乱れが原因と考えられています。また、糖尿病、腎臓や肝臓の病気が原因の場合や、遺伝的な体質なども原因に挙げられます。特に遺伝的な「家族性高コレステロール血症」といわれる病気は、動脈硬化を確実におこすので注意が必要です。

コレステロールは、もともと脳や神経組織、筋肉などに存在し、細胞膜を形成したり、ホルモンや胆汁酸などの原料となる、私たちのからだになくてはならないものです。けれども量が多くなりすぎると、動脈硬化がおこって血管の流れをふさいだり、血流を悪くしたりします。

人間の体に必要なコレステロールの量のうち約3分の1は食物から、残りは肝臓など体内で生産されています。卵やウニなどコレステロールの多い食品や動物性脂肪の多い食品をよく食べる人は、コレステロール値が高くなりやすいと言われています。

中性脂肪(トリグリセライド)は、肝臓で、食物から供給される糖質を材料に合成されます。また、食べ物から活動のエネルギー源を確保できない時の代替エネルギーとして、皮下脂肪や内臓脂肪として蓄えられており、体温を保つ働きや、外部の衝撃から内臓を守る役目を果たしています。けれども、糖質の摂り過ぎや運動不足によって量が増加しすぎると、からだに悪影響をあたえることに…。アルコールや甘いものなど糖分が多いものを好む人や過食気味の人は、中性脂肪(トリグリセライド)値が高くなりやすいと言われています。

中性脂肪(トリグリセライド)のとりすぎは肥満に

脂質異常症(高脂血症)の症状

脂質異常症(高脂血症)はさまざまな重大な病気をひきおこす。

脂質異常症(高脂血症)は自覚症状のない病気です。しかし血液中に多くなりすぎたコレステロールや中性脂肪(トリグリセライド)は、血管の表面に傷をつけ、血管壁に入り込み、そこに付着してしまいます。その結果、血管壁が厚く硬くなって弾力を失い、血管が狭くなって血液が流れにくくなります。これを「動脈硬化」といいます。

動脈硬化が進むと、脳や心臓の血管の血流が悪くなったりつまったりして、脳梗塞心筋梗塞など、重大な病気を発病する恐れがあります。

また、足の末梢動脈に動脈硬化が起きて閉塞性動脈硬化症になったり、腹部や胸部の動脈が硬化して大動脈瘤になったりする可能性もあります。さらに、コレステロール値が高いと胆石を、中性脂肪(トリグリセライド)値が高いと糖尿病痛風、脂肪肝を合併していることがあります。


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