アレルギー疾患の中でも多く見られるのが、「気管支喘息」「花粉症・アレルギー性鼻炎」「アトピー性皮膚炎」「食物アレルギー」といった病気です。これらを大人になってから発症する人も少なくありません。発症してしまったらまず病院やクリニックを受診し、医師の診断を受けることを心掛けましょう。

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監修者:
昭和大学医学部 第一内科
教授 足立 満 先生
“アレルギー”という言葉は、いろいろな表現でよく用いられる言葉にもなっていますが、病気としての“アレルギー”は複雑な要素を持ち合わせています。
その原因や発症がひとりひとり異なり、確かな原因やアレルゲンを特定できないことも少なくありません。
厚生労働省が行った「保健福祉動向調査」によると、何らかのアレルギーを発症している人は、およそ3人に1人という結果も出ています。
アレルギーは、もはや誰にでも起こりうる病気なのです。
アレルギー疾患の中でも多く見られるのが、「気管支喘息」「花粉症・アレルギー性鼻炎」「アトピー性皮膚炎」「食物アレルギー」といった病気です。これらを大人になってから発症する人も少なくありません。発症してしまったらまず病院やクリニックを受診し、医師の診断を受けることを心掛けましょう。
私たちのからだには、外部から入ってくる細菌やウイルスなどの異物(抗原・アレルゲン)を攻撃したり排除したりして、生体を守る働きが備わっています。これを「免疫」と呼びます。免疫は生体防御機構のひとつとして、大変重要な働きをしますが、ときとして、ふつうならそれほど害のない抗原・アレルゲンに過剰に反応し、咳や痰などの呼吸器症状や皮膚症状をおこすことがあります。こうした免疫系の過剰反応によって起こる病気が「アレルギー」です。
●アレルギーを引き起こす「アレルゲン」とは?
アレルギー反応が体のどの部位に出るか、どの程度出るかには個人差があります。また、どんな抗原(アレルゲン)に反応するかも人それぞれです。
アレルゲンとなる物質は、ほこり、ダニ、カビ、花粉、ペットのフケ、卵、牛乳、ソバ、うるし、金属、合成洗剤・シャンプー、ある種の薬剤など、わかっているだけでも200近くになります。そのため、アレルギーを起こしても、なかなかアレルゲンが特定できなかったり、複数のアレルゲンに反応したりすることも少なくありません。
アレルギー疾患には、花粉症(アレルギー性鼻炎/アレルギー性結膜炎)、アトピー性皮膚炎、食物アレルギー、気管支喘息などが含まれます。近年、アレルギー疾患にかかる人が増加しているのは、遺伝的な体質や大気汚染、衣食住を含む生活環境の変化、ストレスなどさまざまな要因が関係していると考えられています。
また、「アレルギー・マーチ」と呼ばれる現象もみられます。これは、乳児期にはアトピー性皮膚炎や食物アレルギー、幼児期には気管支喘息、学童期には花粉症、成人すると成人型アトピー性皮膚炎や再び気管支喘息を発症するというように、一部は治ったり、軽快したりしながら、成長とともにさまざまなアレルギー疾患を発病することを表現したものです。
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