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不眠を治すためには、不眠の原因となる生活習慣を変えることが大切です。睡眠薬による治療も有効です。
心理的なストレスが原因で頭がさえて寝つけないときに、さらに不眠を助長する生活習慣を続けていることがあります。例えば、寝つきが悪いからと寝る直前にアルコールを摂ることは、かえって眠りが浅くなり、夜中に目が覚めてその後眠れなくなることが多いのでよくありません。また、眠る時間を確保しようとむやみに早く床についても逆効果です。下記の「睡眠障害対処12の指針(抜粋)」で睡眠に対する生活習慣の注意点(睡眠衛生)を確認してみてください。夜は無理に眠ろうとせず、リラックスして眠くなってから床に入るのがいいでしょう。
体の病気や心の病気が不眠の原因である場合は、まずはその治療が必要です。飲んでいる薬が原因である場合は、薬の変更などが必要です。
好ましくない睡眠習慣やその他の原因を取り除いても不眠が改善できない場合、医師は患者さんの症状、背景にあわせて睡眠薬などを用いて治療を行います。
睡眠衛生とは、不眠の問題を解決するために睡眠に関する正しい知識を身につけ実行するものです。以下の注意点を理解し、実行するだけで、不眠が解消する場合もあります(「睡眠障害対処12の指針(厚生労働省)」より抜粋)。
睡眠時間は人それぞれで、年齢によっても変わります。そのため、今の自分にとって日中調子よく過ごせるための睡眠時間がどの程度かを知ることが大切です。極端に睡眠を削ったり、逆に体と脳がそこまで睡眠を欲求していないのに、健康のために睡眠時間を必要以上に長くしようと欲張ることは睡眠のトラブルのもとになります。

カフェインやニコチンには、眠りを妨げる作用があります。また、カフェインには利尿作用もあり、トイレが近くなるので、中途覚醒の原因にもなります。就床前約4時間はカフェインを摂らないように、就床前約1時間の喫煙は避けるようにしましょう。

多くの入眠前のリラックス方法が提唱されていますが、同じ方法でも人や状況によってかえって緊張を促す場合もあり、自分にあった方法を見つけるのがいいようです。
眠ろうとする意気込みが頭をさえさせ、寝つきを悪くします。その日の眠気に応じ、眠くなってから床につく方が早く速やかに眠りに入れるのです。リラックスしたときは、体の温まる感覚とだるさを感じますが、このときに寝床に入るのが理想です。床に入っても「なかなか寝つけない」ときには、床から一度出て、リラックスして眠くなってから床に入り直すといいでしょう。

早寝早起きの生活習慣は、早起きから始めるといいでしょう。週末も朝遅くまで床の中で過ごさず、いつもと同じ時刻に起床するようにします。
眠りの時刻は体内時計によって決まっています。体内時計を無視した時刻に床に入ってもなかなか眠れません。その体内時計のリズムを正しく動かす決め手は朝に太陽の光をしっかりと浴びることです。目から入った光を脳が感じることで体内時計が1日を刻み始め、夜(約15〜16時間後)になると眠くなるよう、準備を整えます。毎日同じ時刻に起きることが大切です。

規則正しい食事も体内時計のリズムを整える働きをもっています。朝食は朝の目覚めを促進します。夜食を食べ過ぎると寝つきが悪くなります。運動習慣のある人は不眠になりにくいことが知られています。
昼食後から15時までの時間帯に30分未満の昼寝は、日中の眠気を解消し、その後すっきり過ごすのに役立ちます。
必要以上に長く床の中で過ごし、かえって睡眠が浅くなることがあります。このような場合、就床時間を減らし、必要なだけ床で過ごすことで熟眠感が増すことがあります。
睡眠薬に対し、「体に悪い」「依存性がある」というイメージを持っている方がいらっしゃいます。確かに、かつて用いられていた「バルビツール酸系」と呼ばれる睡眠薬は、大量に飲むと死に至ることがあったり、飲み続けると量を増やさなくては効かなくなったり(耐性)と、安全性に問題がありました。しかし現在処方されている睡眠薬は「ベンゾジアゼピン関連物質」と呼ばれる新しいタイプのもので、そのような副作用がほとんどありません。医師の指導に従って適正な飲み方を守れば、心配する必要はありません。ベンゾジアゼピン関連物質にはたくさんの種類があり、不眠の種類や症状のタイプによって、適切なものが選択され、処方されます。受診した際は、自分の不眠の症状を詳しく正確に医師に伝えることが大切です。
睡眠薬を安全かつ効果的に服用するためには、以下の点に注意します。