山之内製薬(旧)
2004年8月30日
山之内製薬株式会社(社長:竹中登一)はこのたび、日本において頻尿・尿失禁治療薬「YM905(開発番号)」(一般名:solifenacin succinate)について、厚生労働省に承認申請したと発表した。承認申請した適応症は過活動膀胱(OAB※)に伴う頻尿、尿失禁、尿意切迫感などの諸症状の治療である。
山之内製薬が創製した「YM905」は、1日1回投与で膀胱平滑筋に存在するムスカリン受容体をブロックし膀胱平滑筋を弛緩させることによって、OABに伴う頻尿、尿失禁、尿意切迫感などの症状を改善し、排尿パターンを正常化する。「YM905」は同社のグローバル戦略製品として、欧州において2004年6月に17ヶ国で承認を取得し、主要国での薬価取得を経て先ごろ販売を開始したほか、米国においても現在申請中であり2004年末の発売見通しである。日本においては、1999年12月より臨床試験を開始したが、臨床開発への資源の集中により開発を加速することで当初計画よりも早期の申請が可能となった。
山之内製薬は、泌尿器領域をグローバル戦略領域として位置づけており、前立腺肥大症の排尿障害改善剤「ハルナール
」(欧州での商品名:Omnic
、米国での商品名:FLOMAX
)の販売を通じて泌尿器領域でのプレゼンスを高めている。「YM905」の市場投入により、今後国内における泌尿器領域での更なる競争優位の確立を目指していく考えである。
OABは膀胱平滑筋の過度の収縮によって引き起こされる疾患で、頻尿、尿失禁、尿意切迫感などの症状を有する。日本では、40歳以上の男女の約12%(約810万人)がOABの潜在患者であるとの調査報告もある。これらの症状は日常生活において大きな支障と苦痛をもたらすため、こうした患者の症状を改善する治療薬の登場が望まれている。
※OAB:OveractiveBladder
以上