山之内製薬(旧)
2004年2月2日
山之内製薬株式会社(社長:竹中 登一)はこのたび、同社の子会社である山之内ヨーロッパ(YEU:オランダ、ライダードープ)が、OCAS*1(経口持続吸収型徐放システム)技術を用いた排尿障害改善薬「YM617 TOCAS(Tamsulosin-OCAS)」を、オランダを審査調整国とした相互承認方式*2で承認申請したと発表した。
OCAS技術とは、同社が開発したDDS*3(薬物送達システム)技術であり、薬剤の吸収を上部消化管(胃・十二指腸など)のみならず、これまで吸収が困難とされていた下部消化管(結腸)でも可能にした、1日1回投与の経口持続吸収型徐放システムである。この技術により、既存のカプセル製剤と比較して、食事の影響を受けにくく、効果と安全性のバランスの改善が期待される。
「タムスロシン(tamsulosin)」は、同社が創製した前立腺・尿道平滑筋に選択性が高い
1ブロッカーである。血圧に影響を与える血管平滑筋にほとんど作用することなく尿道の緊張状態をやわらげ排尿障害を改善する。1993年に日本で発売以来、世界65カ国で販売しており、連結売上高で約1,100億円(03年3月期)を超える同社のトップ製品である。なお、「タムスロシン」は、欧州で「Omnic
」、日本で「ハルナール
」の商品名で販売している。今後も山之内製薬ではグローバル戦略製品である「タムスロシン」の価値最大化を図っていく考えである。
*1.OCAS:
Oral Controlled Absorption System
*2.相互承認方式:
審査調整国での審査が終了した後、関係加盟国に評価報告書を提出。 関係加盟国は各国毎にその内容を検討。その検討結果に基づいて審査調整国と意見調整を実施し、各国毎に承認の判断をする。今回、YEUは、オランダを審査調整国として、この相互承認方式で欧州へ承認申請し、各国での承認取得を目指す。
*3.DDS:
Drug Delivery System
以上